非特撮映画としての「WOOD JOB!」

矢口史靖監督の最新作「WOOD JOB!」を観てきた。

この人さえコンスタントに映画を撮り続けてくれたら、観客としては当分安心していられる、というくらいに安定感がある。

奇をてらったり、ヒネた面白さではなくて、「素直な面白さ」を見せてくれる信頼の監督。

 

矢口監督は自身で原案・脚本から書く人だが、今回は初の原作もの。

原作があるのだから脚本作りが楽になりそうなものだが、林業関係者50人から話を聞くなど、いつも通り丁寧なリサーチとユーモアたっぷりの人物作り。

 

原作小説はまだ読んでいないので比較できないが、人物の設定等、映画用に変更がされているらしい。

原作者が映画を観て大喜びしているようなので、「良い変更」には違いない。

 

安易にCGで擬似迫力を出すのではなく、出演者本人たちが山の中で本物の木に登る迫力を追求し、「100年後の人にも観て貰える様に」ということでフィルム撮影された映像は必見である。(デジタルデータは、それ程長持ちしない、という警鐘)

 

初期の「秘密の花園」同様、誰もが「ミニチュア」や「偽物」と気づく場面も、しっかり入っているところが楽しい。

 

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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