ヤラセと演出

子供の頃に好きだった川口浩探検隊をいまだにオマージュとして追い求めているので、「あれはヤラセでしょ?」という事を言われる事があります。

「あれはドキュメンタリーじゃないでしょ?」という意味では、その通りです。

元になる実話や状況と、フィクションを組み合わせて作ったエンターテイメントです。

ヤラセというのが話題になって、川口浩探検隊が非難の対象になったときも、制作者、川口プロモーションの社長でもある川口浩本人は「我々はエンターテイメントを作ってるんです」とはっきり答えていました。
ヤラセというのはいわゆる俗語で、正確な定義付けはないと思いますが、ニュアンスとしては、本来、演出すべきでないところに演出を加える事だと思います。

映像と言うのは、同じ素材を使っても編集によって事実関係をねじ曲げる事が簡単にできます。例えば政治家が「日本は今すぐ戦争をすべきだ、そんなとんでもない事を言う人がいます」と発言しても、 ニュース素材として「日本は今すぐ戦争をすべきだ」という部分しか使わなければ、早とちりした多くの人はゴウゴウの非難を浴びせかけるでしょう。これは一種のヤラセです。

報道による多くの「問題発言」の何割かはこういう悪意を持った編集によって作られている事を知ると、安易な批判は危険だと分かります。マスコミと同罪になってしまいますから。
毎日、テレビで流れているニュースでも、事故や事件の報道映像に、わざわざ暗い、あるいは禍々しいBGMを重ねる必要があるでしょうか?中には逮捕された容疑者の映像にダースベーダーのBGMを被せていることがあります。
これらが本来、非難されるべきヤラセだと思います。

川口浩探検隊は、今で言う擬似ドキュメンタリーです。当時、ドキュメンタリーだと思ってテレビを観ていたら半分作り話と分かって腹が立った、という状況があったとすれば、非難したくなる気持ちもわからなくもないですが、前述した報道における余計なヤラセは問題にならずに、エンターテイメントの演出をヤラセと言って非難されると、川口浩探検隊のファンとしては、全力で擁護したくなるのです。

私達MVGは、川口浩探検隊へのオマージュとして、「チームウェンズデイ探検シリーズ」という自主映画を作り続けています。このシリーズ立ち上げの時期のドキュメンタリーを電子書籍にまとめてみました。

Kindleから出版の無料本です。特典映像もリンクされているので、是非ご覧ください。

ヤラセと演出” に対して2件のコメントがあります。

  1. おやびん より:

    『川口ひろし探検隊』は、それだけリアリティを感じる番組だったと言えるのかもしれませんよね。
    それからまだエンターテイメントと言う言葉が馴染んでいない日本で、それをやっていた最先端をいっていたと言えるかも…。

    なにはともあれ、楽しんで夢中になっていた番組のひとつです。

  2. masuda より:

    今にして思えば、テレビらしい番組だった気もしますが、「テレビで流れるドラマ以外の映像は真実だ」という暗黙のルールが浸透していた当時としては、反則技だったんでしょうね。

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