探検ビデオの編集進捗とか

久々に探検ビデオの編集作業の続きをやろうとしたら、なんと、前回の編集は8月ということがわかりました。夏以来、編集作業をしていなかったんですね。

編集というのは撮影と違って時間に追われたり、協力者のスケジュールを考えたりしなくてすむので、自分のペースでコツコツ進められるものです。と、いうと良いことに聞こえますが、自分のモチベーションが下がっていると、今回のように、長期間放置しがちになってしまう危険があります。

このブログを初めて読んだ方は、探検ビデオ、と言ってもなんの事か分からないと思いますので、簡単に説明します。

私は大学生の頃、自主映画というのにはまり、以来、社会人になっても趣味としてこの制作を続けています。ジャンルに拘らず、短編映画の体裁で作り続けてきたのですが、数年前、原点である「川口浩探検隊」を正々堂々とオマージュしたシリーズを作ろう、と思い立ち、これまで2本制作しました。(ショップコーナーにDVDと予告編の案内があります)現在はこの探検シリーズ3本目の編集の真っ最中なのです。ちなみに撮影自体も完全には終わっていません。探検に行く前のドラマシーンと、細々したミニチュア等の特撮ショットは未撮影で残っています。

3ヵ月ぶりに編集を再開してみると、思いの外、作業が順調に進みます。編集作業には使う映像の取捨選択があります。撮影時、同じショットをいくつかのパターンで撮っておく事があります。どれを使うか、編集時に判断しようと思っての事です。ところが、これがなかなか決められない。完成品では数秒にしかならないショットを撮るために、数十分かけている記憶もあるので、捨てる決断がなかなかつかないのです。

ところが3ヵ月経って、取捨選択に迷っていた場面に取りかかると、良い具合に客観視できて、サクサクと捨てることが出来るのです。アメリカなどのシステム化された映画制作の現場では、編集作業に監督は参加しないといいます。その分、作家性が薄れるという批判もありますが、客観視して編集するメリットは大きいと思います。監督本人が編集する場合、時間を置く、という課程が有効だと実感しました。

時間が経った事によるメリットは他にもありました。実は今回の作品の舞台は雪の中なんですが、地元は雪国ではありません。制作のかなり早い段階で、全編を雪の中で撮る事は諦め、砂浜等で撮影して雪原に見せよう、という方針に変更していました。これは、昼に夜のシーンを撮影する「アメリカの夜」という手法にちなんで「白浜の雪」と名付けました。ところが、白い砂浜と言っても、実際は象牙色というか薄い茶色をしています。普通に編集すると、当然、雪には見えません。編集ソフトでどうにか修正するつもりではいたのですが、やってみるとなかなかうまくいかず、最悪はモノクロ映画にするしかないな、と覚悟もしていました。ところが3ヵ月経って編集を再開すると、比較的あっさりと解決策が見つかりました。これによってグンとモチベーションも上がってきました。

どんな趣味でもそうなのかもしれませんが、自主映画というのは、直面する問題が多いように思います。それを工夫や発想の転換で克服するのが魅力のひとつでもあり、めんどくさがりの人には向かない趣味なのかな、と思います。

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