誰もが発信者になれる時代に立ちふさがる著作権の壁

「水曜スペシャル愛好会」というタイトルで、私の好きな「川口浩探検隊」の特集雑誌みたいなものを電子書籍形式で作ろうかと思い立ちました。

簡単な構成としては、「川口浩探検シリーズ」のDNAの流れとして作品を時系列的に紹介する感じです。

・本家、「川口浩探検シリーズ」

・自作のオマージュ映画「水曜スペシャル THE MOVIE 水晶髑髏伝説」

・穴を掘って川口浩の穴を埋めた「徳川埋蔵金シリーズ」

・奇跡の復活!「藤岡弘、探検シリーズ」

・新たなる「水曜スペシャル」を目指す「チームウェンズデイ探検シリーズ」

という感じで構成を考えました。

問題なのはテレビ番組の紹介のところです。当然、テレビの画面のキャプチャ映像を使うわけにはいきませんから、代わりに、自分で持っているDVDの箱の写真とか、書籍の表紙とかで埋めようと思った訳です。

ところがふと思い立って、著作権についてのサイトを調べたら、自分の持っている本の表紙の写真を撮って紹介することも、著作権侵害に当たるんだそうです。そうなると、「川口浩探検シリーズ」のDVDの箱を並べて写真に撮って使う、ということもできないわけです。

さらに驚くことに、小説などの紹介文を書いてブログ等に書くのも、2、3行の短いもの以外は違反らしいです。こうなると、本や映画の感想も、書いた時点でみんな法律違反をしてることになるんでしょうか。

昔、「スターウォーズ」という映画が大ブームになったとき、日本にもファンクラブができて、会員に会報が配られ、大いに盛り上がったそうです。
そこで、アメリカのジョージ・ルーカスにも盛り上がりを伝えたくて「あなたの映画は日本でもこんなに人気ですよ」とファンレターと共に会報誌を送ったら、無断で写真が使われた、と数百万円の請求書が送られてきた、と聞いたことがあります。
真偽のほどは分かりませんが、その話を聞いて、「商業が進んで権利の主張が強くなると、不愉快な世の中になりそうだな」と感じたことを思い出します。

「日本のファンも喜んでくれて嬉しく思います。しかし、写真やキャラクターには使用の権利があって、無断で使ってはいけないルールがあります。次の会報では気をつけてね。(ジョージ・ルーカス)」くらいの大人の手紙は書けなかったのか、と思ったものです。

技術が進んで個人の情報発信が容易になった、と喜ばしく思ってましたが、現実の世の中はとんでもなく不自由だったということです。

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