ビデオ撮影のコツ・ズームは最低限に

諸悪の根源?「xx倍デジタルズーム」

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運動会の季節になり、数少ないビデオカメラの出番、という方も多いと思います。

「我が子の活躍はビデオ越しでなく肉眼で見よう」という意見もありますが、やはり多少は記録映像が残っていると嬉しいものです。

こういう映像は、時間とともに価値が増していきます。

 

さて、運動会での使用を想定した宣伝で、各メーカーからビデオカメラが売り出されてますが、その「売り」は「高画質」と「ズームの拡大率」であるように思います。

より高画質である分には悪い事では無いのでいいとして、問題は「ズームの拡大率」です。

ズームの倍率が高ければ良い?

ビデオカメラを普段から頻繁に使っていれば分かることですが、ズームアップは、ある一定以上は使えるものではありません。

望遠鏡代わりにはなりますが、録画した映像はとても見ていられるものではないのです。

 

三脚でがっちりと固定していればある程度使えますが、そうなると、本体がコンパクトであるメリットが全く生かせませんよね?

 

例えば運動会。

テレビCMでは、「デジタルズームと強力な手振れ補正で、こんなにアップでも綺麗に撮れます」と宣伝してますが、実際あれを再現できますか?

 

CM撮影と違って、上手く撮れるまで何度も徒競走をやり直してもらうわけにはいかないんですよ?

アマチュアビデオカメラマンが撮影する時というのは、大抵の場合、失敗が許されないぶっつけ本番です。かなりシビアで、難しい状況なんです。

 

そんな撮影をする場合のコツの一つは、「ズームアップを最低限にとどめる」ということです。

 

他にも

  • 出来る限り撮影位置にこだわる
  • パンの動きを最低限にする
  • 構図にバリエーションを持たせる

とか色々あるんですが、失敗したときの酷さから考えると、ズームアップのし過ぎで見ていられない映像になる、ということをまず避けるべきでしょう。

こういう映像になってしまった場合は、せいぜい、いい瞬間の静止画を書き出して写真代わりにするしかなくなってしまいます。

 

目安としては、被写体の全身が常に画面に入っていて、頭も足もはみ出ない程度までしかアップにしないことです。

最近のカメラはかなり強力な手振れ補正機能があって、大分撮りやすくはなっていますが、それでもある程度の距離を手持ち撮影で、しかも動いている対象を上半身のズームアップで撮り続ける、ということは至難の業です。

 

つい、もっと顔の表情が見えるくらいアップにしたい、と思うところを我慢してください。

 

全身が映ってさえいれば、ビデオ編集でさらにブレ除去の処理をすることで「鑑賞に堪えうる映像」になります。

構図に変化を持たせたければ、多少、画質は落ちますが、編集時に所々をアップにすることで、擬似的に2台のカメラで撮影したような映像にも出来るのです。

 

「高画質だけれども手振れが酷くて見ていられない映像」


「DVD並みの中画質だけれども十分鑑賞できる映像」

どちらの方が価値がある映像でしょうか?

言うまでもありませんよね。

 

せっかくですから、是非、記念に残る撮影をしてください。

撮影済みの映像を見やすく編集いたします。

詳しくはこちらのページをご覧ください。

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