そのヤラセ・演出は必要?
我が家にはテレビを設置していません。
ニュースの類はネットで観られますし、ほとんどのドラマ、バラエティー番組なども、わずかに本放送には遅れるものの、ネットで観られます。(もっとも、わざわざ観たい番組はほんのわずかです)
毎日チェックするのは、いくつかの局のニュースくらいです。
その、ニュースの類を観て疑問に思うことは、不要なBGMを使用していることです。
一つのニュース番組で、国際政治、下世話な事件、微笑ましいイベントを続けて放送する、という構成が是か非か、ということは置いておくとしても、ニュースにBGMを入れている番組がいくつかあります。
凶悪な事件には不穏な曲、微笑ましいニュースには明るい曲、というような具合です。
果たして、報道番組の中のニュース映像に、視聴者の感情を煽るような演出を加えることは適切でしょうか?
かつて、プロレスや川口浩探検隊などの番組に対して、「ヤラセ」という批判が殺到した時代があります。
でも、プロレスや、バラエティー番組である「 川口浩探検隊 」に、演出を加えることは、罪ではなかったのです。(もちろん、倫理的に望ましくない演出は控えるべきです)
対して、まだ罪が確定していない人物(全くの無実である可能性もある)が逮捕された映像に対して、視聴者に予断を与えるような演出を加えること、それに対して疑問を感じていないことに、私は危機感を感じています。
映像制作に顕著ですが、BGMの効果は偉大です。
印象操作や捏造などは、事実を伝えるべきニュース番組では最も避けるべきことです。
視聴者としては、冷静に「反面教師」として観て、「演出」に惑わされないように心掛けたいものです。