資金回収のアイデア

インディーズ映画の資金繰り

商業映画であれば、制作費を始めに用意して

  • スタッフ
  • 出演者

にそれぞれ報酬を支払います。

 

そして経費も支払います。

これが基本ですが、趣味で作る映画の場合は、大抵、出演料や報酬を支払わないことが多いと思います。

遊びの一環なので、ギャラを払わなくてもやってくれる人を集めて作るのが、趣味のインディーズ映画という印象もあります。

 

しかし、「無報酬が前提」という事で、かえって制約が生じる側面もあります。

「これは趣味だから、お金の話はしない」という風にするのではなく、趣味である創作活動とビジネスを、ゲームのように組み合わせて一緒に楽しむ姿勢が、非常に大事だと思います。

 

「お金が絡むとトラブルになる」ということを恐れる人もいますが、お金を絡めることで、より楽しめる活動を、私は目指しています。

資金繰りのアイデア

プロデューサーである自分が資金を出して、関係者それぞれに報酬を与える、というやり方もあります。

ただ、これは商業映画と同じお金の流れになるわけで、ゲームになっていません。

それまで遊びの一環で映画作りに参加していた友達も、ポケットマネーから報酬を払うとなれば、抵抗を感じると思います。

報酬を受け取るほどの働きをしなければいけない、というプレッシャーが掛かるからです。

 

私が考えているのは、関わる人、全員が、「自分はプロデューサーでもあるんだ」という意識を持つことです。

もちろん、作品の方向性を決めて、制作を統括するのがプロデューサーですから、参加者全員が、それぞれの考えを主張しあってしまったら、作品は成り立ちません。

 

そういう意味ではなくて、出演者やスタッフが、自分の役割は撮影時の参加だけだ、というように、役割を限定しないということです。

特に、完成した作品を流通させるところまで担当しているメンバーなんだ、という意識を持つということです。

 

通常であれば、役者は自分の出番が終わったら、もう仕事が終わりで、基本的にはその後、完成作品が人に見られようが見られまいが、あまり興味を持ちません。

例えば、その作品を完成させて販売を始めたとしても、まあ、せいぜい「発売中なんで買ってください」と一言宣伝しておしまい、ということになるでしょう。

 

ところが、ここで「全員プロデューサーなんだ」という意識を持つとどうでしょう。

成果報酬の制度も取り入れられると思います。

 

具体的に私が考えているのは、こういうスタイルです。

 

制作経費は、基本、プロデューサーが全額出します。

申し訳ないけれども、撮影当日の人件費については支払うことはできないので、趣味として参加してくださいというスタンスです。

せいぜい支払うのは交通費の実費と食事代。

 

ただし、完成した作品の販売時に、注文をとってくれたら、その人にその売り上げの50%を成果報酬として支払います、という制度です。

 

例えば、ほんのチョイ役で出演した人が、出来上がった作品を友達に紹介するとします。

面白がって買ってくれる友達が多ければ、注文によって発生した売り上げの50%を、その出演者に支払うことができる上、わずかずつですが、制作費の回収も進みます。

 

本来は、趣味として無報酬で撮影に参加した出演者やスタッフが、自分の人脈を使って集客をして販売をしてくれれば、遊びで映画作りに参加して、その後、小遣いが入るという仕組みにできるんです。

 

舞台のお芝居と違って、期間が決まってるわけではありません。

2年前に撮った作品だとしても、販売を続けている限り、その作品の注文を取るたびに支払いができます。

 

「映画を完成させておしまい」ではなくて、それを販売して報酬を山分けする、というところまで含めた、ゲーム感覚の趣味という活動にすることで、長く楽しんでその活動を続けられるのではないか思っています。

 

とかく、「趣味でお金儲けをするというのはいけないことだ」という風潮があります。

「お金のためにやってるんじゃない」と言いますが、その楽しい趣味の行動を続けるためにも、やはりお金が必要なんです。

 

趣味の演劇活動を見てください。

「お金儲けを目指さない」ということで、無料や安い料金で公演を続ける結果、公演の度にどんどん赤字が膨らんで行きます。

最後は資金繰りが悪化して、活動そのものができなくなって解散する、という定番のパターンです。

 

私は、映画作りの趣味をそういう形にしたくないので、積極的に「ビジネスの要素」を取り入れて、仲間と楽しんでいきたいと思っています。

参考になれば幸いです。

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