コロナ時代の映画作り

2020年最大の出来事といえば、議論の余地なくコロナ騒動でしょう。

これまでも、インフルエンザなどで毎年多くの方々が亡くなっていますが、新型コロナは一発で人々の生活様式を激変させました。

 

今後は、あらゆる活動において、

  • 感染症対策ができているか
  • 感染率を少しでも下げる工夫がされているか

という点が、重要視されることになるでしょう。

 

映画やドラマの制作現場では、基本的に大人数がひしめき合っているので、新しい体制の確立までしばらくの間は、相当な苦労がある筈です。

 

私達が趣味で行う自主映画、DIY映画でも、もちろん対策は必要です。

しかし、圧倒的にスタッフや出演者の数が少ないので、感染リスクは比較的低く抑えられるでしょう。

 

そして、図らずも、私が今後、全面的に採用して行こうとしている「升田式スーパープリヴィズ法(SP法)」は、コロナ対策としても非常に有利に働きます。

 

このSP法では、基本的に出演者を、グリーンバックの背景の前で、一人ひとり別々に撮影します。

これは、編集作業でクロマキー合成を行う時に、一人ひとり個別の映像の方が、きれいに合成しやすい事が理由です。

 

その撮影方式を利用すると、同時に登場する出演者のスケジュールが合わなくても、都合の付く人から順に撮影を進められるので、撮影待機期間を少なくできます。

極端に言えば、ヒロインの配役が決まっていなくても、その他の登場人物の撮影はどんどん進められるのが、この方式の利点です。

(もちろん、芝居として邪道なことは承知の上です)

 

つまり、SP法で撮影をすると、ただでさえ、出演者、スタッフが少ない「趣味の映画作りの現場」を、さらに少人数で回せるようになるわけです。

 

実際、荷物運びやセッティングに余裕はないものの、私は、大抵の場合、出演者と二人だけで撮影を行なっています。

 

上手く画面設計をして、計画を立てさえすれば、数人の出演者が同時に登場しているシーンでさえ、監督兼カメラマンと出演者の、たった二人ずつの撮影による映像素材の組み合わせで、成り立たせることができます。

このように、現場の人数を少なく保つことは、感染リスクを最低限に抑えるために有効だと言えるでしょう。

 

現在、制作中の探検映画でも、1シーンのみ、まだ未撮影のシーンがあります。

3人の出演者が登場するシーンですが、実際に撮影したのは私が一人で自作自演した一人分だけで、残りの2人はスケジュール調整中です。

 

ただ、SP法で制作しているので、未撮影の2人分も、人形を使った仮映像を組み合わせて、編集作業を進めています。

 

SP法は、私が長年課題にしてきた、

  • 制作期間の短縮
  • コスト削減

を実現するために確立した手法でしたが、結果的に「コロナ時代に安全に映画を作る対処法」としても有効な方法になっていました。

 

この手法は、udemyで公開中の

「超実践的ストーリー映像製作講座・概要編/「脚本」「絵コンテ」の基礎から簡単なデジタル合成の応用まで」

でも基本的なところを解説しています。

 

いずれは、この講座で紹介する手法や考え方をマスターした人の中からメンバーを厳選して、映画制作集団を作る構想を持っていますので、ご興味のある方は受講してみてください。

公開し次第、またお知らせさせていただきます。

 

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

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