セミナーの録音方法について

残念な録音が多すぎる

あなたがセミナーを開催した際に、記録としてスチール写真の撮影をしておくのは当然ですが、2次利用3次利用のために、音声を録音しておくことも、とても重要です。

後からテキストに書き起こして資料を作るのにも利用できますし、販売用音声ファイルにも需要があります。

私も、興味のある講演会の音声ファイルを、3000円程度で購入したことがあります。

しかし、セミナーのビデオ撮影でも同じことが言えるのですが、実際には無頓着な録音が多すぎます。

話の内容が良くても、音が聞きづらいことで、価値が半減しています。

そもそも、会議室などで行なうセミナーでは、クリアな音声での録音がとても難しいと思ってください。音が反響しやすいからです。

最悪なのは、スピーカーから聞こえるマイクの音声を録音したものです。声は部屋の中で無駄に反響してしまって、非常に聞きづらいものになってしまいます。講演者がマイクを使う場合は特に、客席でそのまま録音しようなどと思ってはいけません。

最も安全で手軽な録音は?

私がオススメするのは、4000円前後で購入できるICレコーダーと、1000円程で購入できるピンマイクを組合わせた録音方法です。


ピンマイクのコードがある程度の長さあるので、襟元にマイクを付け、レコーダー本体をシャツのポケットなどに入れておけます。

このセッティングによって、反響が少なく、聞き取りやすいクリアな声を録音することが出来ます。

本番前にマイクとレコーダーのセッティングが完了したら、その時点から録音を開始してICレコーダーをポケットに入れてしましょう。本番までに数分の無駄な録音はされますが、音声データは編集して使います。無駄な部分が1分間だろうが10分間だろうが、編集の手間は変わりません。

それに、ICレコーダーは大抵の場合、かなりの長時間録音が可能です。

昔のテープと違って、録音時間の残りを気にする必要はありませんから、節約は無意味です。

ただ、電池は別です。

安全のために毎回、新品を使うなど、講演途中での電池切れに注意してください。本体は講演者のポケットの中なので、講演終了まで電池切れには気付けません。

もう一つの注意点は、講演者が動いたときに、服の布にマイクがこすれて大きなノイズが入らないようにすることです。

これは、付属のクリップの形状と取り付ける角度などによって発生しがちなので、事前にヘッドホンで録音状態を聞きながら動いてみてチェックする必要があります。

もちろん、話しながらマイクに触れないように注意します。

必要なのは音量ではなく、「音のクリアさ」

「ビデオカメラで撮影しておけば音も録音できるから事足りる」
「多少、音が小さくても、編集で音量を大きくすればいい」
と勘違いしてませんか?

話している人とマイクの間に距離があると、それに比例して必ずノイズが入ります。

録音された声が小さくて聞き取りにくい場合、音量を増幅させると、そのノイズも一緒に増幅されるので、聞き取りにくさは改善されないんです

また、音声編集ソフトによっては、特定のノイズを軽減する機能がありますが、部屋の中で反響した音は改善させられません。

ですから、反響した状態で録音した時点で、アウトだと思ってください。

反響や無駄なノイズを防ぐ方法として、ピンマイクが一番手軽で効果的です。

ピンマイクを使うと、話している直接の声が、部屋に反響する音よりも大きく録音されるので、スピーカーから出る音を録音するよりはるかにクリアな音が手に入るからです。

クリアな音声であることは、音声データとして使用する場合ではもちろん、文字起こしをする場合にも望ましいのは言うまでもありません。

仮に、ビデオカメラで撮影するときでも、音声はビデオカメラとは別に、必ず、ピンマイクを使って録音しておいてください。

ビデオの編集時に、ICレコーダーに録音した音声をビデオ映像と同期させることで、クリアな音声のビデオコンテンツが出来るからです。

せっかくの講演の機会です。

ほんのひと手間を惜しまないことで、少しでも質の高いコンテンツを作ってください。

ご質問等があれば、下記フォームから遠慮なくご連絡ください。

また、セミナービデオの編集サービスなども行なっております。参考にしてください。

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