製作すべき企業動画は?
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「企業ビデオ=プロモーションビデオ」という勘違い
「企業でビデオを活用する」というと、大手有名企業のテレビCMのようなプロモーションビデオをイメージしていませんか?
残念ながら、大多数の企業は知名度が低く、一般大衆からの信用を得られていないので、いくらテレビCMを真似た動画広告を作っても、効果は期待できません。
また、地方自治体が観光や移住を促す目的で作る「面白動画」もよく話題にはなります。
しかし、ほとんどの場合、ブームを過ぎた「ゆるキャラ」と同じで、話題にはなったとしても全く経済効果を生み出してはいません。
「まずは不特定多数の人の注目を集めれば何かが変わる」という勘違いが、「大金を掛けて無駄な動画を作る」という悲劇を生み出しているのです。
企業がビデオを活用する理由は主に2つ
圧倒的な情報量を持つのが動画の特徴です。
それを活かして、様々な種類の企業ビデオを作れますが、特に大きな効果を期待できるのは次の2つです。
それは
- 新たな顧客を獲得すること
- 既に発生している無駄なコストを減らすこと
です。
新たな顧客を獲得するためには、事前の充分な調査や検討、それにテストが不可欠です。
他のメディアの広告と同様、リリースしてから反応を見つつ、効果が出るまで改良を加える必要があります。
これは、もちろん取り組む価値のある活用法ですが、ある程度の長期戦を覚悟しなければなりません。
集客ビデオは、作ってすぐに反応が出るほど、単純なものではないからです。
しかし、もう一方の「コスト削減」を目的としたビデオは、完成の翌日から効果を発揮します。
確実に効果のある「ビデオマニュアル」
最もわかりやすい例として、短期アルバイトを繰り返し教育する現場を想定してみます。
大抵は、教育係を任された担当者が、自分の生産性低下と引き換えに、新人アルバイトに業務を教えているのではないでしょうか?
新人アルバイトが戦力になる前に辞めてしまったりすると、それまでの教育コストは全て無駄になります。
そしてまた、次のアルバイトに全く同じ内容の説明を繰り返すことになります。
もし、必要な情報を盛り込んだ、1本の教育ビデオを製作したらどうなるでしょう。
ビデオをコピーするDVDは、1枚数十円の安価なメディアです。採用したアルバイトに、そのDVDを渡しておくこともできます。
あらかじめDVDを見ることで、アルバイトは大体のことを理解した状態で仕事をスタートできます。教育係の負担は大幅に減りますし、アルバイトも短期間で戦力になります。
また、教育係の技量や人柄、アルバイトとの相性によって、教育レベルがばらつく、ということも最低限に抑えられます。
メリットは、教育する側だけではありません。新人アルバイトの側に立っても大きなメリットがあります。
あなたが新人時代や、初めての仕事を、誰かに教わりながらやったときを思い出してください。メモを取り忘れたり、理解を間違って憶えたりして、正しい作業手順が分からなくなったことはありませんか?多くの場合、自主的にメモを取らせる教育の仕方をすると、人によって大きな差が出ます。
ミスが多いタイプの人ほど、充分なメモを取らない傾向にあります。
無神経に、同じ質問を繰り返し聞ける人もいます。これは、教える側からすると、余計な負担が発生しますが、まだ、傷は浅くて済みます。
より大きな問題は、新人アルバイトが、曖昧な記憶のまま対応することです。これは、一度聞いたことを再び聞くことに抵抗がある人に多い行動です。
これは、大きなトラブルが発生する原因です。作業によっては危険を伴います。
「分からなかったら、何度でも聞けばいい」と言う意見もあるでしょうが、「一度聞いたことを何度も聞き返すな!」という考え方もあります。
新人は、その場しのぎに、ストレスの少ないほうを選択するものです。特に、短期アルバイトでは、その傾向は強くなって当たり前です。
そのとき、教育用のDVDを自由に見られる環境であればどうでしょう。正しい対処法を、ストレスなく再確認することができます。
マニュアル作りが難しい理由
本来は、全ての業務について、作業マニュアルを整備することが理想です。
しかし、多くの場合、その業務の当事者は、良いマニュアルを作れません。実際にやってみるとわかります。
「普段の作業を手順として分解する」という事が意外と難しいんです。
その上、すでにその業務に詳しくなってしまっている人は、「分からない人の立場」に立った手順を説明できません。
文章を中心にしたマニュアルの基本は、テクニカルライティングの技術です。この技術を持たない人が書いたマニュアルは、やはり、第三者にとって良く分からない説明文になってしまいがちです。
わかりにくいマニュアルを作ってしまうと、読み手の解釈によって、正しく情報が伝わらない、という危険を生みます。
升田企画では、新人教育ビデオを作成する場合、自分が教育を受ける立場になって、内容を検討します。
時には、「それは常識として、説明不要でしょう」と言われることでも、あえて加えることも主張します。
ビデオマニュアルは、見栄えを優先したプロモーション的な映像作品ではありません。あくまでも、ビデオは「道具」です。
「使う側の立場から、必要な要素を分かりやすく」という観点で、ビデオマニュアルを製作します。これは、20年以上、マニュアル制作業界で働いてきた強みです。
今回は、「新人教育ビデオ」を例にしました。
あなたは、毎回、新人アルバイトに同じ説明を繰り返しているかもしれません。
「何も知らない新人に作業を教えるのだから、これくらいのコストがかかるのは仕方ないものだ」と思っているでしょう。
でも、そのコストは必要悪ではありません。ビデオマニュアルを作ることで、大部分を削減できます。
もし、その可能性に気付かれた方はチャンスです。
ご一緒に検討させていただきたいと思いますので、お気軽にご連絡ください。お見積もり等は無料です。