セミナー撮影 最大の課題=録音
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実はストレスの元は「映像」ではなく「音声」です
映像と音声で構成したコンテンツなら、一目瞭然、難なく伝わることも多いでしょう。
しかし、軽視されがちで、実は優先順位を高くすべきなのが、「音質」への配慮なんです。
実際に撮影したセミナーの映像素材で、「カメラで録音された音声」と「ピンマイクで録音された音声」の違いを聞き比べてみてください。(協力:あらすじドットコムさん)
誤解1:音質への配慮はプラスアルファの要素
音質への配慮は、「これができれば、なお良いよね」というプラスアルファの要素ではありません。
特に「話の内容」が売りの動画であれば、必要最低限の要素です。極端に言ってしまえば、映像の方が、プラスアルファの要素です。
例えば、映像がピンぼけだったとしても、編集でカバーして商品として成り立たせることは可能です。パワーポイントの画像をメインにするなど、より効果的な映像は後からでも作れるからです。
しかし、話している声が聞き取りにくいと、情報の内容が良くても、商品として成り立ちません。非常に素人っぽい、安っぽいビデオになってしまうからです。
誤解2:音は大きく入っているので大丈夫
ビデオカメラには性能の良い内蔵マイクが付いています。森の中で撮影したりすると、素晴らしい臨場感で録音できます。
でも、室内で1メートル以上離れたところから撮影した場合は、使えないと思ってください。
「どうして?ちゃんと音声も入っているけど?」
と思われるかもしれませんが、通常、会議室などで話者から離れたところにカメラを置いて撮影した場合、音はかなり反響しています。実際に耳で聞く時は、脳で補正しているので気にならなかったとしても、反響した状態で録音されたものは、単純に聞き取りにくくなります。
ガンマイクなどを使っても、反響音は若干、軽減される程度です。
特に、話者がマイクを使うような場合は、単に音が大きいだけで、聞き取りにくさは全く改善しません。そのようなビデオは、例え、映像が綺麗だったとしても、分かりにくく、安っぽいものになります。
解決策:とにかく、音の反響を減らす
安っぽいビデオになる原因は、室内での声が反響してしまうことです。(仮に音楽スタジオのようなところでは、音に無駄な反響がなくて、ビデオカメラで撮影しただけでもかなりクリアな音質になります)
音の反響を抑えてクリアな声を録音するために、テレビ収録などでは、ワイヤレスピンマイクを使うのが一般的です。しかし、これには数十万円のコストが掛かります。
その代用品としてお勧めするのが、2000円程度で入手できる、「ピンマイク」です。このピンマイクを、お手持ちのレコーダー(ICレコーダーやiPodなど)に接続して録音すれば、反響音のない音声が手に入ります。
そして、ビデオ編集時に映像と音声を同期すれば、「音声がクリアな映像」の出来上がり、という訳です。
この安価な方法で、高価なワイヤレスピンマイクで音を拾って、カメラに録音する、「テレビ収録」と同等の、「クリアな音声の映像」が手に入ります。(ワイヤレスピンマイクでの録音と違い、レコーダー録音の音声を使う際は、ビデオ編集時に映像と音を同期させる作業が必要です)
コスト削減のため、撮影はご自身で
升田企画では、セミナー主催者が、ご自身でビデオ撮影することを推奨しています。
撮影機材が発達した現在、最低限のコツを押さえていれば、映像業者に撮影を依頼しなくても、充分に販売品質のセミナー映像が撮影できるからです。
升田企画では、撮影のコツについての無料相談・ご質問を受け付けていますので、遠慮なくご連絡ください。映像と音声の同期など、特殊な編集作業が出来ない場合は、編集作業だけのご依頼もお受けします。
「撮影済みの映像を使って、販売用セミナービデオを制作したい」という方はご相談ください。条件によって様々なプランをご提案いたします。