舞台演劇を低料金で映像コンテンツにしたい方へ
芝居を映像に残すことは良くないこと?
「魂を金で売る」という妄言
演劇を始めとする芸術活動をする人は、「清貧」という言葉が大好きです。小説家・脚本家として人気が出たり、役者として売れてきたりすると、
- あいつは魂を金で売った
- 自分たちは金に執着せず、今まで通り、貧しいまま純粋な活動を続けよう
と結束を強めようとする人たちが多いことに驚かされます。
それ、仲間に批判されたくないだけでしょう?
中には、全く実力を伴わないのにメジャー志向だけ強い人もいるかもしれません。そう思われたくなくて、目立つような行動をしたくない事は理解できます。
でも、演劇を作る人が一番に考えるべきは、同業者からの評価ではなくて、自分たちの演劇を見てくれる、一般のお客さんの筈です。実際には、客席のほとんどが演劇関係者かもしれませんが、その中にいる一般客を大切にすることが重要なはずです。
私は演劇を外から眺めていて、演劇関係者の人は、同業者の批判の声の方を重視しているように思えます。
ファンはグッズも求めているという現実
映画館で映画を観た観客の何割かはパンフレットを購入します。それは、更に情報が欲しいからかもしれませんし、映画を観た記念かもしれません。面白かった映画に対する感謝の気分で、グッズを購入することもあるかもしれません。
いずれにしても、大事なことは、ファンにとってはそれらも魅力的なグッズであるという事。スクリーンで映画を見ることより魅力が劣るはずのパンフレットを、ファンは購入するという事実です。
言うまでもないことですが、演劇にとっては直接舞台を観劇するのが一番の魅力です。台本やビデオを見ても、当然、ライブでの観劇の満足は得られません。しかし、ビデオには映像コンテンツならではの魅力や、役割があるんです。
劇団の財産を生かしてますか?
演劇というドラマを作るのは特殊技能
演劇というのは、
- 物語
- 舞台美術
- 演出
- 演技
などを組み合わせて形にするもので、これはとても高度な技術です。しかも、多くの場合、とても資金がかかります。特殊な技術を使って、観客に満足を与えられているのであれば、もっとその利用価値はあるはずです。
芝居は見てもらわなければ始まらない
他の多くの芸術活動と同じで、演劇・芝居も、観客があってのものです。一人でも多くの人に観客になってもらわないと、作った甲斐が無いというものです。
しかし、多くの演劇関係者は、最善の手を打っていないように見えます。
「清貧」という美徳感情に支配されていませんか?どうして「清富」ではいけないのでしょうか?
「とりあえず一度見に来て」は身勝手
舞台の芝居は他のライブと同様、生で観るのが一番なのは当然です。
しかし、多くの社会人にとって、特定の日時に時間を作って劇場まで行って観劇するのは、相当の負担です。「まず、一度、生で観てよ」と知り合いを誘うこともあると思いますが、それは見る側の負担を軽視しすぎてはいませんか?
実際に、一度だけは付き合いで見に来たものの、その後、かえって疎遠になってしまう事がありませんか?実際問題、劇団の種類やレベルを知らない相手に、「とりあえずライブで観て」というのは、要求レベルが高すぎると気付いていますか?
ベストを求めてゼロか、次善策を実行するか
私は映像業者なので、「映像の力」と「映像の限界」を知っています。演劇を100%楽しむには、ライブで観劇するしかありません。映像版の舞台演劇では、ライブ感を味わうことは出来ないからです。
しかし、
- 物語構成の巧みさ
- 演技の魅力。役者の力量
などは十分に楽しむことが出来ます。
演劇の良さを100%伝えられない映像版なら、作らないほうがマシでしょうか?次善策としての演劇映像を制作することは無駄でしょうか?
観劇に来られない潜在ファンは数倍いる
「演劇ファン」は日本中にいます。
下北沢は演劇が盛んな街として知られていますが、全国の演劇ファンが、新幹線や飛行機を使って、頻繁に下北沢まで観劇に来られるわけではないでしょう。
遠方に住んでいるという理由でなくても、観劇できない理由はたくさんあります。その劇団の公演期間中に都合がつかなければ、その芝居を見る機会がありません。
実際、劇場まで芝居を見に来る人の、何倍もの潜在的演劇ファンが日本中にいると考えて間違いないはずです。生の観劇の機会しか提供しないということは、「観劇に来られない潜在的ファン」を全て切り捨てている、ということになります。
劇団の活動資金を演劇で稼ぐのは当たり前
多くの演劇集団において、その活動資金は劇団員の団費で賄われていると思います。そして、劇団員は生活のために働きながら、その収入の一部を団費に充てています。つまり、完全に「趣味活動」のお金の使い方をしているということです。
「自分はお金のために演劇をしているのではない」という「清貧の美徳」には合致するでしょうが、多くの劇団員は、経済的な負担が理由で演劇活動をやめていく現実があります。
好きな演劇活動を長く続けるためにも、「演劇そのもので得られる収益」を多くする努力は必要なのではないでしょうか?
そのために、演劇の映像コンテンツ制作は極めて有効です。
販売用の映像製作は高額だと思ってませんか?
演劇を映像化するメリット
本来はライブで観劇する演劇ですが、映像化することによってさまざまなメリットが生まれます。
ざっと挙げるだけでも以下のメリットが考えられますよね?
- 公演の記録として残せる
- 観劇した人が記念として購入できる
- その芝居を見ていない人に見せられる
- 観劇できない潜在的ファンがその劇団の芝居を楽しめる
- その劇団のファンが公演ビデオをコレクションできる
- 演劇鑑賞の入り口として新規顧客を開拓できる
- その芝居を気に入った人が、過去作をさかのぼって見られる
- 役者の宣伝材料になる
- 作家、演出家の宣伝材料になる
- 劇団の副収入になる
- 公演をしていない時期も劇団の宣伝に使える
- ビデオの上映イベントに利用できる
映像で大切なのは「画質」ではありません
通常、演劇を映像化するには、映像業者に撮影と映像制作を依頼する必要があります。
料金はさまざまですが、販売用として鑑賞に耐えうる品質のビデオを作るには、7~12万円ほどの予算が必要な場合がほとんどです。(この料金でも、映像業者にほとんど利益は出ません)
10年前までなら、映像業者が使用するビデオカメラの映像の綺麗さは、家庭用カメラより数段上でしたが、現在は事情が違います。普通のモニターで鑑賞する上では、業務用の高価なカメラで撮影した映像と、家庭用のビデオカメラで撮影した映像に圧倒的な差はなくなりました。
ただ、「業務用のカメラで撮影したきれいな映像」というだけで、高額の料金を支払うのは割に合わなく感じるはずです。実際、古いタイプの映像業者には、映像の品質にはこだわるものの、細かな編集技術がないことがあります。
それよりも、必要最低限の技術で撮影された、家庭用ビデオカメラの映像でも、ドラマの展開、役者の演技の駆け引きを考慮した細かな編集を施した映像のほうが、格段に商品価値は高いと言えます。
低料金で高品質の映像を作る方法があります
現在、商品としての演劇ビデオは、家庭用ビデオカメラで撮影できます。
劇団関係者が、必要最低限の撮影ポイントを押さえて撮影することで、演劇ビデオ制作のコストは半減させられます。「ドラマの展開、役者の演技の駆け引きを考慮した細かな編集」が出来る業者に「編集作業」のみ依頼すれば済むからです。
升田企画では、撮影済みの映像やテロップ情報などをお預かりし、販売用の舞台映像を編集して、ご好評を頂いています。
自分たちで撮影するメリット
撮影を映像業者に依頼するメリットは、「全て丸投げできる」ということです。しかし、当然、その分、料金は高くなります。
劇団関係者が撮影するメリットは以下になります。
- 撮影を内製化することでビデオ制作料金を抑えられる
- 複数回(あるいは全公演回)の撮影をして、良いものを映像用に選べる
- 観客を入れない、ゲネの段階でも撮影ができる
- 撮影規模を小さく出来るので、観客の迷惑にならない
- 本番映像だけでなく、稽古中や楽屋の映像も撮影しやすい
- 準備期間中に作家や演出家のインタビューも撮影できる
映像業者がたった1回だけ本番映像を撮影した作品に比べ、ファンが喜ぶ映像が作れることが想像できますか?
それに対して、デメリットは、撮影に慣れるまでは失敗する可能性があることですが、これは、経験を積めば解決できます。
舞台撮影の入門書
劇団関係者が撮影する上で必要になるのは、最低限の撮影技術、コツです。
升田企画では、このコツを電子書籍にまとめています。
また、具体的な個別質問があれば、ご連絡ください。「撮影ビギナーが知りたいこと」の情報収集にもなるので、丁寧にお答えします。
編集サービスについて
編集料金は映像の規模に合わせて細かく見積もります
通常は、映像業者は「撮影」がメイン業務の場合が多いので、「撮影なし・編集のみ」を請け負う業者は少ないと思います。アマチュアが撮影した映像の場合は特にそうです。
升田企画では、「アマチュアが撮影した映像をサマにするのが腕の見せ所」と考えています。
では、実際に編集サービスの料金についてお知らせします。
升田企画では舞台映像に、映画のように細かな編集を加えます。そのため、映像の切り替え回数に比例して作業量が増えますが、下記のシンプルな計算式でお見積りをしています。(2022.11現在)
15000円/30分
例:1時間の芝居の場合
2 x 1.5時間 = 3万円
納品は、DVD-Rでのマスターの他、ネット配信用の動画データにも対応できます。
販売用のコンテンツを3000円で販売すると、わずか10枚販売するだけで元が取れ、その後は利益として積み重なっていくので、ほんの小さな投資だと思います。
納期までの期間は?
升田企画では自主映画、舞台映像の編集経験を生かせるため、短期間で作業が行えます。映像データをお送りいただいてから、1周間程度で仮編集状態をご確認いただきます。
その後、修正を加えてから納品データをお送りするので、納品まで平均して実質2週間程度とお考えください。
まとめ
- 演劇の映像コンテンツ制作にはさまざまなメリットがあります
- 劇団関係者が撮影すると映像制作を格安で行えます
- 升田企画では低料金で細かな芝居の編集を承ります
- 編集だけでも請け負う業者は希少です
- 撮影ノウハウは電子書籍の他、個別コーチでも学べます
- 低額で販売用映像を作れるため、短期間で利益に転換できます
撮影ノウハウについて不安がある場合は、お問い合わせいただければ、メールにて個別コーチもいたします。編集の依頼を前提としませんので、遠慮なくご連絡ください。
その他、気になる点などありましたら、下記フォームからお問い合わせください。