動画マニュアルで社内のコスト削減
検索エンジンとしてのYouTube
最近は、「動画の活用」というものが非常に盛んです。例えば、「水道の水が止まらなくなった、ポタポタと水が漏れる」といった時には、ホームセンターで売っている小さな部品、150円ぐらいの部品を買ってきて、自分で取り替えれば直せるわけですけれども、そのやり方を動画で確認するのが一般的だと思います。
YouTubeで、「水道工事 水漏れ」というようなキーワードで探すと、その作業を実際にやっている映像が、大抵見つかるんです。「どういう風に作業をして、この部品を交換すればいいのか」と、注意点まで丁寧に教えてくれてる人がいます。
特に綺麗な映像でもなくて、ナレーションがあるわけでもなく、アニメーションで説明するわけでもありません。ただ状況を撮っているだけでも、事足りるんです。「こういう風にやればいいのか」というのが一目瞭然なわけです。
この「一目瞭然」というのが、動画の最大の武器。動画にはまた、「それを作るのにお金がかからない」という特徴があります。
動画の応用範囲はとても広い
動画は様々な場面で応用が可能です。
例えば、会社に新入社員が入ってくると、「研修」というものがあります。研修担当の社員が教育係として、色々と新入社員に教えるわけですが、その内容は、ほぼ毎年同じ注意点があって、
- 心掛け
- 最低限必要な知識
- 技術
- 振る舞い
実際に、人と人が顔を合わせて話をすることによって伝えることが理想的だ、という考えはあります。それは一理あります。
しかし、費用対効果という面で考えると、場合によっては、そのコストは非常に無駄で、同じ効果を上げつつ、もっとコストを削減できる方法があるわけです。
その一つが、映像の活用です。
例えば、新入社員の教育の中で、資料を基にした「座学」の形で、講義形式でやる教育があります。その部分は、ほとんど動画でも代用できるはずです。
しかも、動画ならではの特殊な作り方をする必要はありません。教育係の社員が、カメラの前で、新入社員に向かって教育をしているような想定で講義を行うだけでOKです。撮影は、会社の会議室で行えばいいでしょう。実際の講義と違って、ライブじゃありませんから、何度もやり直しができます。
綺麗な状態にまとめた動画を研修の時に使えることになります。新入社員は、その動画を見て、知識を得ることになります。「相手が生身の人間でないから情報が伝わらない」という要素は、ほとんどありません。
動画であれば、話し方が上手で、好感度が高い人を教材に登場させて話せば、一番効果があると思います。ライブに頼ってしまうと、慣れた教育係の都合がつかなくて、「話がうまくない人」が、たどたどしい調子で研修を担当することになってしまいます。
直接のコミュニケーションだったとしても、よっぽど情報が伝わりにくいことになってしまうと思います。
情報を伝える側、受ける側のコストが少なくなる
動画を使った研修は、受講者を会議室に一同に集めて行うことも可能ですし、部署ごとに動画を見られるようにして、自分の都合に合わせて見られる状態にすることもできます。
「見る側の都合に合わせる」という仕組みを取り入れると、「一番コストのかからない時間帯」で研修動画を見ることもできます。忙しい時に、無理やり時間を作って、情報を詰め込もうとするより、少し手が空いたという時に見た情報の方が、頭に入りますよね。
伝える側のコストも激減します。1回動画を作ってしまえば、あとは何百回再生されようが、伝える側にコストはかかりません。
動画は、「繰り返して伝える」ということは得意です。
その部分については、「生身の人間がその都度やらなくてもいいのではないか」、というような疑いを持って、動画の活用法を探してみると、会社の中には「コストが削減できる要素」がたくさんあると思います。
是非、検討してみることをお勧めします。