オンライン展示会で情報を発信する
目次
直接接点ができる工業系企業の展示会
難しい展示方法
大きな会場に各社のブースを設けて、その会社の商品やサービスシステムを紹介する催しを「工業系の展示会」というような言い方をします。
関東で大きなものには、「テクニカルショウ横浜」があります。私も毎回、会場を訪れます。
展示会での展示にはいくつかのパターンがあります。一番多い展示スタイルは以下のものです。
- その会社で扱っている製品のサンプルが並んでいる
- アピールしたい内容のパネルが壁に貼ってある
近くに寄って、「どんな商品を扱ってるのかな」という風に、興味を持って見ていると、担当の人が来て、色々と教えてくれます。
「よろしければお持ち下さい」と言って、パンフレットや記念品をくれる場合もあります。
そういう現場で痛感することがあります。まず一つ。
「展示というのは、なかなか難しい」
ということです。
担当の方から「話」を伺うと、面白い商品やサービスを扱っている会社だということがあります。
ところが、展示物を眺めてみても、その面白さは想像ができないことがほとんどです。魅力が伝えられていないんです。
その商品・サービスに興味を持たせる展示というのは、なかなかに難しいことがわかります。実際に担当者の方と、展示内容についてお話をしてみると、「実は、試行錯誤しながらやったんですけれども、うまくいきませんでした」というような方がほとんどです。
結果、「これではなかなか魅力が伝わらないな」という展示が多いことになります。
展示会にお金をかけられる企業は、やはり見栄えもするし、わかりやすい展示になっていることが多いです。
- プロがデザインした展示の方法を採用している
- 見栄えのする写真を多く使っている
- 専門家の手によるキャッチコピー
こういう要素によって、分かりやすく興味を引くような展示ができているんだと思います。
問題は予算ではない
そこで、一概に「お金がないから魅力的な展示ができないんだ」というのは早計です。
どうすれば、第三者が、前を通った時に興味を持って足を止めてくれるか、ということに絞って頭を使って考える。これが基本です。
その観点で見れば、どうすればいいかが見えてきます。
「誰に足を止めて欲しいか」を考えて、「キーワード」を目立たせる事も有効です。
普段から興味を持っていることであれば、視野の隅に関連キーワードが入っただけで、脳は反射的に反応します。そのキーワードで足を止めた人が、更に深い興味を抱くような構成で、展示物を並べるべきでしょう。
リアル展示会の限界
リアルな展示会の魅力は、実物を手に取ったり、担当者から直接話を聞けたりすることです。しかし、展示会に足を運べる人というのは、かなりの少数派です。
その展示に興味があるとしても、
- たまたま都合が合わない
- 開催場所が遠い
という制約から、展示会に行けない人が大半です。
その制約をクリアしたとしても、台風が来て、展示会の客足自体が半減しているというようなこともあります。
夏祭りと同じで、天候などに大きく左右されてしまうのが、リアルな展示会の弱点です。
オンライン展示会の可能性
私は、「動画コンテンツ」を使って、「オンライン上で展示会をしたらどうか」ということを提案しています。展示会の内容は、リアルの展示会と同じです。
アピールしたい商品、サービスについて、担当者がお客様一人一人に説明をする形を、「動画」で再現するのが特徴です。具体的には、インターネット上にその展示会のページを作ります。
商品・サービスの写真が並んでいるて、興味のある項目(写真)をクリックすると、それについての解説が始まるイメージです。
凝ったアニメーションを使ったりする必要はありません。
例えば、リアルの展示会と同じように、担当者がカメラの前でその商品の説明をするという形でもいいわけです。
動画を使ったオンライン展示会のメリットはたくさんあります。展示会の会期を限定する必要がありません。
一年中サイト上に表示できます。開催の時間も関係ありません。
その商品・サービスに興味がある人が、好きな時間にアクセスをして、担当者から説明を聞くことができるわけです。
動画コンテンツ制作に対する勘違い
「動画コンテンツを作る」と言うと、どうしても「テレビCM」のようなものや、「テレビ番組」のようなものをイメージしてしまうと勘違いする人がいます。
「非常にお金がかかるんじゃないか」「手間がかかるんじゃないか」
という勘違いです。
実際は、中小企業が参加している展示会は、
- その説明をビデオで撮る
- その映像を見やすくまとめる
これだけで十分なんです。
該当する情報が欲しい人は、テレビCMのように綺麗な映像で見たいわけではありません。あなたの「情報」を知りたいだけなんです。
早くそこに気づいて、自社の商品やサービスを、「オンライン展示会」の形で公開することをお勧めします。
オンライン展示会のメリット
例えば、「このサービスはもう廃止になった」とか「新しい商品が出た」とか、変更に対して非常に早く対応できるのが動画コンテンツのメリットです。
印刷物であれば、古い情報が載っている印刷物は使えなくなってしまい、不良在庫になります。
しかし、動画コンテンツは、付け加えたり削除したりという加工が簡単で、すぐに差し替えることができます。
もちろん、リアルな展示会に参加するということも大事です。直接の「思わぬ出会い」も軽視できません。
しかし、その一年に何回かあるだけの展示会に合わせて、「バタバタと準備をして参加する」というだけではなくて、「自社の財産」として展示会のコンテンツを作って、一年中活用するということも考えてみるといいと思います。
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