飽きないステージ映像制作
退屈なステージ映像
舞台演劇や発表会で、ステージの上でパフォーマンスをするというものがあります。それをビデオに撮っておいて「映像コンテンツ」にするというのは、非常にシンプルな発想です。
しかし、ライブの演奏会とか、お芝居をビデオカメラで撮った経験がある方は感じていると思うんですが、映像にすると「ライブの時の臨場感」とか「迫力」は半減します。これは、いくら良い機材を使っても、やっぱり魅力は半減するんです。ですから、「ビデオならではの特長」を生かして、半減してしまった魅力を少しでも補う「工夫」が必要なわけです。
最も有効な複数カメラ撮影
カメラを何台も使って、いろんな角度から撮った映像を、適切な編集によって切り替えながら見せる映像は一般的です。テレビドラマのような形で舞台が見られるので、見飽きることがありません。
ただこれは、撮影がある程度、大掛かりになります。カメラマンが何人もいて、カメラが何台も別の方向から舞台を撮影することになるので、なかなか簡単に実現は出来ません。映像業者に依頼すると、撮影だけで数万円~十数万円は軽く掛かってしまします。
擬似的なカット割りでコスト削減
今回お教えするのは、「擬似的なカット割り」をする映像編集の方法です。簡単に言うと、「舞台全体を捉えた状態」で、最初から最後まで撮影するんです。
この撮影の時の注意点として
- 音声が綺麗に入るようにする
- 他の人の邪魔にならないようにする
とか色々あるんですけども、基本的には、この安定した固定映像で舞台全体をずっと撮っておきます。これがコンテンツの材料になります。
ただ、この撮影した映像を、そのまま見ようとすると、おそらく見ていられません。映像が退屈で、すぐに飽きてしまいます。そこで、パソコンを使って編集をします。
ここでは、具体的な「編集の操作方法」については触れませんが、簡単に言うと、撮影した全体映像を使って、
- この瞬間は、この人のアップにする
- この瞬間は全体を見せる
- この瞬間は舞台の右端の方を写す
というように、臨機応変に映像を切り替えるんです。
アップにするためには、撮影した映像を拡大します。映像拡大すると、当然画質は落ちるんですが、最近のカメラは、元々「フルハイビジョン」と言われるような画質が標準的です。DVDの画質よりも、はるかに画質がいいので、多少アップにしても、鑑賞に耐えられなくなるほどは画質が落ちないんです。それを利用します。
「必要に応じて画面を切り替える」という部分には色々とノウハウがあって、簡単には説明できないんですが、これによって「見ていて飽きない映像」になります。
変化のない映像というのは、驚くほど早く飽きてしまいます。飽きて、退屈を感じると、集中力が持たなくなります。この「アップに切り替える」というのが、ちょうどいい「刺激」にもなるんです。
舞台の映像を撮影して、後から楽しみたいという場合は、こういう手軽な手法もあるということをご紹介しました。
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