自分専用のオーディオブックを作る

日本でも普及の兆しがあるオーディオブック

オーディオブックと言うと、「小説の朗読」をイメージされることが多いと思います。これは賛否両論あります。

小説というのは、文章から勝手に自分の好みの「イメージ」を作って楽しむものですから、オーディオブックになったときに、「登場人物」と「実際の声」のイメージが違うということは必ず起きてきます。それで、「なるべく小説は文字で読みたい」という人もいます。

ところが、「ビジネス書」の類は、そういう登場人物のイメージは一切ないわけです。その情報を、「文字で読む」のではなくて、「音声で聞きたい」、「その情報をインプットしたい」というために、オーディオブックを活用する人が増えています。

アメリカでは、もともと、「ビジネス書」や「セミナーの音声」を聴くということが多いようです。これは、日本に比べて、「車で移動する時間が長い」人が多いことが関係していたとも言われます。車の中で、好きな歌を聴いているというだけではなくて、その毎日の通勤時間で「勉強しよう」という人はいるわけですね。それで、ビジネス書や講座を音声で聞くための、カセットテープを教材として販売する商売も、昔から普及していました。

通勤時間を学習時間に

日本でも、8割以上の人はサラリーマンですから、「通勤」があります。「通勤時間中に何をするか」というのは自由なわけです。当然、「自分への投資として勉強する」という選択肢があります。

本を読むことも有効ですが、満員の通勤電車の中でビジネス書を開いて読むのは、現実には難しい場合があります。そんな時、「ビジネス書のオーディオ版」があれば、非常に有効です。

満員電車の中で、もみくちゃにされながらも、音は聞いていられますから学習ができる。

オーディオブックは、普通の本と同じか、やや高い値段で売られています。それを購入して聞くのは有効でしょう。

オーディオブックの手作り

私がお勧めするのは、自分で学習をするという目的であれば、「自分自身がその本を朗読して、自分専用のオーディオブックを作る」ということです。人に聞かせるわけではないので、話し方、発声の仕方は、特に気にする必要はないわけです。

疲れている時に本を読むと、確かに目はその字を追っているんですが、字面だけ追っていて、ちっとも頭の中に入らないことがあります。ひどい時には、何か別のことを考えながら、その本の字面を追っているというような感覚に気づくことがあります。集中力がないことが原因です。

仮にそうなりがちだとしても、本を読む時に音読して、録音する習慣を身につけてみたらどうでしょう。もちろん、目で読むよりもかなり疲れます。

普段、朗読をし慣れてませんから、つかえたり、呂律が回らなかったりというようなこともあるでしょう。それでも、商品を作るわけじゃありませんから、あまり気にすることもなく録音していいんです。

仮に字面だけ追ってしまって、その時には全く自分の頭に内容が入っていなかったとしても、構いません。録音して形にすれば、後から聞き直して、「なるほど、そういうことか」というふうに理解できればいいわけです。

実は、「目で見た情報」と「耳で聞いた情報」は、受け取り方が全然違います。例えば、頭の中で何か一つの事を考えていて、堂々巡りをして答えが出ない場合も、それを口に出してみると、その声を自分の耳で聞くことによって、新しいアイデアが湧いてくる、というようなことがよくあります。

文字と音声のどちらが優れているか、ということではなく、使う脳の部分が違うんですね。ですから、より深く理解しようと思ったら、色々な方法でインプットする方が効果的です。

それと、特にビジネス書は、一度読んで、

  • 「なるほど」と思う部分
  • よくわからない」部分

が出てくると思います。

自分が今、置かれている立場だったり、自分の「今の知識量」から汲み取れる情報量というのは限られています。同じ本を読んで、今日、理解できなかったとして、一か月後、何か別の経験をした後でその本を読むと、理解できる部分が増えているのが普通です。

同じ文章を読んでも、初めに読んだ時には理解できなかったことが、後から経験を積んだ後に読むと、「ここに答えが書いてあるじゃないか」というようなことに気づくことがよくあります。ですから、ビジネス書は、時々、読み返すことが有効なんです。

これをオーディオにしておいて、自分のスマホに入れておくとか、パソコンに入れておくとかして、何かの時に聞き返すことによって、改めてその情報を理解することができます。

音声は文字より理解しやすい場合も多い

文章を読むというのは、実は2段階の認識をしています。

  • その文章の文字を読んで
  • それが意味することをイメージして理解する

という必要があるわけです。本を読むというのは、次々と文字を読みながら、意味として変換して理解していく必要があるわけです。

しかし、「音声」は、再生してしまえば視覚情報を使わずに、どんどんと頭に入ってくる感覚があります。

「特に耳で聞くのが苦手」という人でない限りは、ビジネス書を自分で朗読して、オーディオ化し、それを繰り返し聞くということは有効だと思います。

ただ、自分の拙い音読のつかえたり、言い直したりする部分が多いと、聞いていてイライラしてくるのも確かです。録音した後に、最低限の編集をすることが非常に有効です。

場合によっては、編集した後、わずかに早送りをして音声を作った方が聞きやすいこともあります。

こういった編集加工は、ご自分でパソコンなりスマホを使ってできます。それが面倒だという方は、編集代行も承りますので、お気軽にお問い合わせください。

参考になれば幸いです。

こちらからお気軽にご連絡ください

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