仕事をもらう 仕事を作る
サラリーマン的な仕事のやり方に縛られていませんか?
日本人の90%はサラリーマンです。つまり、どこかに所属をして、与えられた仕事をすることで「給料」という対価を得る。それが、スタンダードなお金の稼ぎ方です。ですから、「仕事は雇われてするものだ」という感覚が根強いんです。
私がサラリーマンを辞めて独立起業をした時に、友人の何人かは、「うまくいって儲かるようになったら雇ってくれ」と冗談で言っていました。その「雇ってくれ」という感覚こそが、やはり「サラリーマン感覚」なんです。
仕事は自分で作ればいい
「自分も仕事を起こして、一緒にコラボをしよう」あるいは「共同経営をしよう」という感覚にならなければ、本来は不自然だと思うんです。
フリーランスとして起業している人の中にも、2種類の感覚の持ち主がいます。
一つは仕事をもらう感覚の人。これは、基本的には会社員として働いているのと同じやり方の仕事です。
ですから、会社員時代よりは単価は高いかもしれませんが、「会社の看板」で仕事が取れない分、仕方なしに単価を下げなければいけない状況の人たちがいます。
もうひとつは、自分で仕事を作って、それを提供している感覚の人。「その仕事にはこれだけの価値がありますよ」ということを提示しているので、「言い値」で買ってもらえるわけです。
お膳立ては誰がするか
「仕事をもらう感覚の人」は、全て「相手」にお膳立てしてもらう必要があります。こういうお膳立てをしてもらって、「自分はこういうことができますよ」というやり方です。相手は、その「お膳立て」に非常にお金がかかるので楽ではないんです。
例えば、制作作業であれば、「制作の部分だけをお願いします」というような形で仕事を振ってくるわけです。当然、料金的には抑えられます。
ところが「仕事を作る感覚の人」というのは、相手の問題点を聞くだけです。「解決策も自分で考えます」「これでどうですか」というような手順を示して、解決の手助けをします。相手がお膳立てをする必要がないんです。
「取材に応じる」という形だけで、問題が解決できるので、クライアントの負担は少なく済みます。楽だから、その分、「多く料金を払っても割に合う」ということになるわけです。
仕事を作る方が、はるかに稼げて、相手にとっても価値が高く感じられる。こういう、「仕事を作る感覚の人達」のやり方を見習うべきです。
あなたにできること
もし今、自分がお膳立てをされた仕事をもらうやり方の仕事をしているのであれば、相手の負担を減らすために、自分からもっと仕掛けて、仕事を作る方が売上は上がっていくと思います。
もちろん、
- 自分がやってる仕事は、提案をしても受け入れられるものではない
- 仕様の範囲内でやらなければいけないんだ
という人が大半でしょう。ですから、その状況はおそらく変えられないんです。
あなたにできることは、
- そういう条件の仕事を続けるか、
- 自分が提案から参加できるような相手を探して仕事をするか
という選択です。自分にコントロールできないことを嘆いても仕方がないので、観点から「顧客を探す」ということも大事かなと思います。
参考になれば幸いです。