行動する人はたった5% だからチャンス!
あなたは何を待っているのですか?
これは、「大金持ちをランチに誘え!」というビジネス書の中の一節です。著者は、億万長者メーカーと言われた、ダン・S・ケネディーです。
ある時、ケネディーは医師向けのセミナー会場で、歯科医の夫を持つ受講者から、愚痴を聞かされます。夫は仕事のやり方を改善しようとせず、ひたすら昔ながらの方法しかとらないという愚痴に対して、「旦那さんにどうして欲しいのですか?」とケネディーは問います。
すると、妻である受講者は、
- 細かな事から大きな事
- 商工会に入って人脈を増やすこと
- 患者向けにニュースレターを出すこと
など、普段、夫に進言しているアイデアを語り出します。
それを遮ったケネディーは、「どれも素晴らしいアイデアに思えますよ」と言った後に、冒頭のセリフに繋げるわけです。
「ところで、あなたは何を待っているのですか?」
ケネディーから、夫に対して直接アドバイスをしてもらおうと思っていた受講者は、この言葉を聞いて絶句します。夫が行動しないことを嘆いているばかりで、自分自身こそ行動していないことに気付いたからです。この後、この受講者は、自分のアイデアを片っ端から行動に移し、夫の歯科医院の患者数を3倍にしただけでなく、様々な分野で活躍します。
あなたは、このエピソードを聞いてどう思われますか?
私は、人や状況に原因・責任を押し付けて、自ら行動出来ていない自分自身の姿を見せられた気がしました。これを読んで、自分が実行できることを片っ端からやろうと思い、普段、提供している小さなサービスの紹介動画を慌てて制作したりしました。
私も、行動力が十分とは言えず、全く人のことを批判できません。でも、状況を打破するのは、「自分の行動」だけです。
それを思い出すために、時々、この本を読み返しているのです。
多くの人は、コロナ流行による活動自粛で、悪影響を被っているでしょう。「早く収束して、元通りの状態に戻って欲しい」と願っていると思います。
でも、今回の前代未聞の事態によって、生活の様式やビジネスのスタイルは間違いなく変化します。それを嘆いていても仕方ありません。
ウィルスというものの特性から言っても、今後、「行動の自粛要請」は時々発生すると思われます。大事なことは、次の自粛要請が来たときには、十分な経済活動が継続できるような「準備」をしておくことです。
それは、メインビジネスと関連していることかもしれませんし、新しい別事業かもしれません。いずれにしても、「やれること」は思っている以上にある筈です。出来ない理由を挙げるのではなく、本気になって「出来ること」の棚卸しをして、収益を上げるための準備を、一日も早く完了させましょう。
理屈では分かっていても、人は基本的に行動しません。だからこそ、行動さえすれば、大きなチャンスが手に入る少数派になれると思いませんか?