店舗ビジネスに役立つ動画の構成案

来店を促す動画作成のためのワークシート

「それらしい形」の紹介動画を作って公開しても、何も起きない事には、もうお気付きだと思います。

相手に行動させる事はとても困難です。できるだけ行動の確率を上げるため、まずはシナリオを考える前に、ワークシートを使いながら、動画の目的や要素を具体的に考えていきましょう。

Q1来店して欲しいのは誰ですか?

ターゲットによって訴求内容は変わってきます。ターゲットを「出来るだけ多くの人」としてしまうと、誰にとっても「他人事の情報」に感じられてしまい、行動には繋がりません。

基本的に人は、自分のことにしか興味がありません。これは習性ですから、この習性を利用して、「この情報は自分に関係がありそうだ」と思わせるためにも、具体的なターゲット設定が必要です。

ターゲットを絞ると、それ以外の人を切り捨てているような感覚になりますが、意外なことに、結果的にはターゲット以外の人にも興味を持ってもらえるようになります。

例)〇〇の愛好家

Q2動画を見て何をして欲しいのか?

1つの動画で促す行動は1つに絞る必要があります。

「まず当店のことを知ってほしい」という曖昧な事ではなく、「最終的に選択して欲しい行動」を想定します。

この動画では「来店(来場)して欲しい」を目的と設定します。

Q3来店することによる相手のメリットは?

他の店ではなく、「ここ」にわざわざ来るべき理由を考えてください。

例)ここでしか見られない〇〇がある/特殊な製法の〇〇が味わえる

Q4事前に与えられる情報はないか?

「まず気軽に来てください」ではハードルが高すぎます。

来店して確かめたくなるような「情報・知識」などを提示できないか考えてください。

Q5オーナーから伝えたいメッセージは?

オーナーの理念や方針などは、言わなければ伝わりません。

メッセージを伝えれば、共感する人が来店する確率が上がるはずです。

Q6店の周辺情報

遠方からの来店を想定する場合、近隣で利用しやすい施設や見どころが紹介できないか考えてください。

Q7来店時に提供できる特典は作れないか?

リピーターになってもらう確率を上げるための特典です。

在庫不要の「デジタル情報」を推奨します。(店内のQRコードから読み取ってもらうなど)

例)

  • 家庭で作れる料理のレシピ/
  • 展示物の作家の近況動画/
  • 技術的なウンチク

Q8動画で使用できる材料は?

動画には、映像や画像、音声が必要です。

撮影出来るもの、出来ないもの、ナレーションで参加できる人がいるかなど、検討してください。

Q9利用者の証言等は入手できるか?

第三者の推薦の声や感想などは重要です。
顔写真、アンケート文面、感想インタビューなど協力を依頼できないか、検討してください。

来店を促す動画の基本シナリオ案

次に、ワークシートの情報を元にしながら、動画のシナリオを作成します。一例を示します。

#店の外観(所在地+行動の提案でターゲットに呼びかけます)

テロップ&ナレーション

  • 「〇〇(場所)で〇〇を楽しみませんか?」

#店内映像1(店の特徴を紹介して、ターゲットが興味を持つ情報を提示します)

テロップ&ナレーション

  • 「(店の特徴)」「ここだけの〇〇で〇〇が楽しめます」

#店内映像2(提示した情報が嘘ではない事を説明します)

テロップ&ナレーション

  • 「それが出来るのは〇〇だから」

#オーナーからのメッセージ(店の理念や考えを提示して共感を促します)

  • インタビュー映像

#店内映像3(来店した際の特典を説明します)

テロップ&ナレーション

  • 「来店すると〇〇の特典が手に入ります(月替りのQRコードから特典情報入手等)」

#推薦や感想の声(利用者や推薦者からの声を紹介します)

  • インタビュー動画、アンケート文面など

#場所や営業時間、電話番号(来店に必要な情報を提示します。周辺の飲食店や施設情報もあれば簡単に紹介します)

さいごに

動画は魔法ではありません。道具の一つです。

皆さん、テレビCMを真似て、雰囲気重視の動画や、ユーモアたっぷりの面白動画を作りたがりますが、そういうCMを作って公開した方に、効果を尋ねてみてください。多くは、効果が無いはずです。それは、予算が少ないからでもセンスが足りないからでもなくて、「見た人に行動しようと思わせる材料」がほとんど入っていないからです。

人は基本的に行動しません。伝える内容を工夫して、少しでも行動する人のパーセンテージを上げるのが動画制作の目的です。

また、動画は、いらゆるCM的な使い方の他に、役に立つ有益な情報を伝える道具としても有効です。

このワークシートでは、「特典」としての動画活用も提案しています。

今回は「来店」という目的に特化した動画の作り方を提案しました。来店後の次の段階として、「商品の販売」を促すためには、別の動画を企画する必要があります。

一つの動画で様々な目的を詰め込んでしまうと、内容が煩雑になって、「行動」に繋がりません。目的に応じた動画を一つ一つ追加して、丁寧に活用していくことをオススメします。

中小ビジネス向けの動画活用の無料相談はこちらからお気軽にご連絡ください

今回、ご紹介した「来店を促す動画」作成のご依頼もお待ちしています。

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