恐竜化石模型進捗

恐竜化石模型の工作をしています。狙いとしては3万円くらいで売られている商品と同等のクオリティーとプラスアルファの要素を加えて、1/3程度の価格で販売しようというものです。単純に自分で欲しいタイプの商品ないので作ってしまおう、という発想なので、仮に売れなくても増産してコレクションとして持つ事になると思います。

肉食恐竜の魅力は頭蓋骨に集約されていると思います。製作にあたっては、自分が博物館などで撮影してきた写真を中心に、同じ種類の恐竜化石の写真を集めて参考にしています。そこで気付くのは、圧倒的な個体差と、資料の不足です。

個体差ということで言うと、「本当にこの化石は同種なの?」というくらい、バランスに差があって、ここまで差があるのであれば、ティラノサウルスもタルボサウルスも同じでいい、と思えるほどです。ちなみに今のところ両者の区別は付いてません。参考にした化石標本がタルボサウルスだから、この模型はタルボサウルス、と主張するのみです。

加えて、制作者の好みの問題です。恐竜模型と言えば、荒木一成先生を筆頭に世界的な原型師が日本に何人もいます。恐竜の姿というのは生前の復元想像図ですから、作家の人達の個性が出てくる事は容易に想像できます。そういう意味で生体模型は面白くて、骨格の模型は、形状自体に想像の余地が少ないので面白味が少なくて、余り作られないのかなあ、と思いました。

ところが作り始めてみると、大して技術がないにも関わらず、標本模型の中に自分の好みをどうしても盛り込む事になるんです。好みというのは、単純に自分なりに格好いいと思う形に変えてしまうということです。正確には、個体差のような誤差の範囲内で、自分のイメージに近い方向にデフォルメを重ねてしまうのです。学術的な見方をすれば間違いだとしても、学術資料を作っているわけではない場合、例え化石模型だとしても、個性を盛り込んでもいいかな、と思えてくるのです。

頭部の制作途中はこんな感じです。

IMG_20140823_213300

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

前の記事

平日の余暇

次の記事

代々木ゼミナールの実力