トイレでハンカチを口にくわえてませんか?
「電車のドアが開いたら降りる人が先」という当たり前のことを周知しなければいけない、冗談のような昨今ですが、普通に考えて、「その順序は間違ってるんじゃないのか?」と思う場面があります。
そのひとつがトイレで手を洗うときのハンカチの扱いです。私は絶対にやらないのですが、トイレの中の光景としてよく見るものに、
- 用をたす。
- ポケットからハンカチを出して口にくわえる
- 手を洗う
- ハンカチで手を拭く
というものがあります。
これは変ですよね?手を洗って濡れた手をポケットに入れたくないのは分かりますが、手を洗う前の汚れた手で出したハンカチを口にくわえるって、洗う意味が半減しているんじゃないでしょうか?しかも口に入る、という最悪の状況にしてしまっている!
これは順序を正しくするとすれば、
- まずハンカチを口にくわえる
- そのまま用をたす
- 手を洗う
- ハンカチで手を拭く
だろうと思います。かなり滑稽な図ですが、理にかなってはいます。滑稽さを軽減させたければ、手を洗ったあと出しやすいように、最初にハンカチを半分引き出しておくとか、胸のポケットに移しておくなど、工夫の余地はあります。
ドラマの「相棒」あたりで、几帳面な主人公のこういう描写があっても良いと思います。
衛生面の話の例では、理髪店の刃物の扱いがあります。いつも通っている理髪店のご主人から聞いた話です。
理髪店は医者以外で唯一、客に刃物をあてる許可を受けている職業です。使用したカミソリはもちろん、ハサミも一回ずつ殺菌消毒しています。美容院のハサミも同様に消毒が義務付けられているのですが、美容院のスタッフの多くは腰にハサミのホルスターを付けていて、そこにハサミを差しているそうです。使用中のハサミを何度もホルスターに差して、ハサミは決まり通り消毒はする。でも次の客用に消毒されたハサミは、消毒されていない付けっぱなしのホルスターに差して使うので、実質はハサミの消毒が無意味になっている、というのです。
衛生的に、もっと酷い状況もいろいろあるので、トイレのハンカチもハサミの消毒も些細なことではありますが、本質がずれてるなあ、という点が気になってしまうのです。
こういうことのおかしさに気付かない方が、幸せなんでしょうかねえ・・・
本質がずれている、という事で言えば、MVG博物館のメインテーマである特撮映像についても。
特撮というのは本来、その映像が特撮であることを感じさせないようにするのが前提条件です。
「ミニチュアが良く出来てるなあ」と思われるより、「ミニチュアなんか映ってた?」と気付かれないことが理想なんです。
特撮の手法が段々CGに偏ってきた昨今は、「CGならではの派手なカメラワーク」を多用することで、「はい、ここは迫力満点のCGシーンですよ」とひけらかしている気がしてなりません。せっかくの精巧なCGも、タネをばらしながら手品を見せるような使い方をしてしまっていると思うのです。
MVGでは、CGの手法に頼らず、原始的な手法を使いつつも、特撮本来の魅力を追求しています。
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