本編の他にメイキング制作の大切さ
最近は創作活動をするときに、なるべく途中の工程の記録を取っておくようにしています。
それは、一つの作品が出来上がった時に、「メイキング」という別のコンテンツ用の材料が揃っている状況にしたいためです。
内容的には簡単なものです。
撮影風景だったり、小道具の工作の途中経過の状態を記録するだけです。
やってみると分かるのですが、これは習慣がないとついつい忘れがちになります。
ちょっとした手間が結構、面倒です。
私はこれまで作品紹介にも載せている「チーム・ウェンズデイ探検シリーズ」というビデオを2本制作しました。
現在3本目を編集中です。
しかし、これらの作品は、極端な少人数制で撮影したこともあり、撮影中、全く余裕がなくて、メイキングの材料を用意できませんでした。
せっかく魅力的なロケ地に行ったり、ロケ先で宿泊してゆっくりする時間があったにも関わらずです。
これは何とももったいない事をしたと後悔しています。
メイキング撮影のスタッフを一人、確保して、舞台裏を自由に撮影させるようにしておけば、魅力的なメイキング作品が出来るでしょう。
これは、映像作品にもなり得ますし、画像を使ったメイキング資料にもなり得ます。
映画の企画そのものも、
- 本編の映像作品
- メイキング映像
の他に
- フォトストーリーブック
- 小説
- シナリオ
- コラボした主題歌担当歌手のプロモ映像
といった、スピンオフのコンテンツが作成できます。
制作する作品を魅力的にするような努力は当然必要です。
しかし、製作者は、大事な事実に気付く必要があります。
それは、観客にとっては、本編よりむしろメイキング情報の方が、魅力的に感じるということです。
これは、製作者にとっては不本意なことかもしれません。
でも、実際には、探検ビデオ本編のオマケとして、ラフに作った「対談ビデオ」の方が本編よりずっと評判が良かったりします。
この事実に作った方がびっくりするとともに、「作り手は観る側の求めているものを理解できていないのだなあ」と痛感します。
作品は観客を楽しませてこそ、価値が高まります。
例えば、作品を販売用もコンテンツにしようと思った場合、スピンオフ・コンテンツを総動員してでも、全体の魅力を高める必要があるのではないでしょうか?
私は今後、自分が作りたい本編を作ることとは別に、「スピンオフとして制作可能なもの」を、あえて意識して作ってみようと思っています。