映像的成功体験キット
先日、特撮というか映像関連のセミナーに参加して痛感したのは、思った以上に多くに人が映像制作に対する興味を持っている、ということです。
興味深いのは、映像制作に必要なビデオカメラとパソコンがそろっているからと言って、映像制作を始めるわけではない、ということです。
これは多くのカルチャースクールの講座を見ても分かることですが、多くの生徒さんにとって必要なのは、「そのことを始めるための条件を揃える事」ではなくて、「初めて実行するためのきっかけを与えてあげること」なんですね。
何事でもそうですが、早い段階で成功体験をすると、それに喜びを感じて継続することになるわけです。その成功体験のステージは、どうもかなり低く設定することが大切なようです。
例えば、絵を描くということ。
絵を描きたいだけであれば、本来、自由に始めれば良い訳です。適当な紙を用意して、鉛筆でも絵の具でも用意して、思うままに描けばいいのですが、多くの「絵を始めたい」と思っている人に「自由に始めればいいんですよ」というアドバイスは全く役に立たないんです。
恐らく、最初は塗り絵のような教材を使って、「お手本の通りに色を付けてみましょう」というものをスタートにしたほうが、入門者の最初の成功体験、満足感として望ましいんでしょう。これは、ともすると「これは子供だましで失礼なんじゃないか?」と思いがちです。でも、実際に本屋で大人向けの塗り絵が売られてます。
そこから考えるに、映像制作の楽しさを広めよう、という活動をスタートするにあたり、自分自身が楽しんで制作している、という姿を見せていく、という事と平行して、塗り絵的な映像のテンプレートを作って、提供していこうかと思います。
まずは、初めの体験版として「サスペンスドラマのオープニング制作キット」を考えています。
キットの内訳は
- 撮影の手引き
- 撮影用絵コンテ
- オリジナルBGM(45秒)
- フリー編集ソフトの使い方マニュアル
です。
絵コンテを真似た映像を撮影して、マニュアル通りに編集すると、サスペンスドラマの45秒のオープニング映像が出来上がる、というものです。(写真は検討中の仮資料)
モニターご希望の方にキットをお送りして、使い勝手、満足感を確認しながら改善して行こうと思います。入手ご希望の方は遠慮なくご連絡ください。