曙太郎とジークンドー
2015年も終わろうとしている。
我が家には何年も前からテレビが無いので、テレビの情報もネット経由でしか知らないのだが、いつの間にか年末の格闘技の番組は無くなっていて、今年はそれが復活する、と話題になっているらしい。
そんな中、ネットでの記事を見た。
何でも12年ぶりに曙vsボブ・サップが対戦するという。
格闘技というのも奥が深い。
私は市井のブルース・リー研究家として、格闘技を見るから、真剣勝負のジャンルが好きである。しかし、プロレスのような興行にも充分、魅力を感じる。
プロレスに詳しい音楽家の知り合いによると、プロレスはジャズだという。
訓練して鍛えた技を駆使して、自分に有利なストーリーに展開しようとしても、技術的、体力的に上の相手は、自分より説得力のある試合展開を作ってきて、そのうち体力が続かなくなって負けてしまう。
プロレスの強い、弱いとはそういうことらしい。
だから、最初から勝敗が決まっていて、台本どおりにショーとして戦っているふりをしている、というものではないのだ。
話を戻して、曙の記事。
インタビューには関連することは書かれていないのだが、掲載されている写真の一枚が気になった。
カメラを前にポーズを取っているのだが、恐らくそれは、ブルース・リーの「死亡遊戯」のポスターのポーズだ。(「北斗の拳」でもこれをコピーしたポーズがあるので、世代的に言ってこっちを真似ただけかもしれないが)
12年前のボブ・サップ戦では、ロープがあるリングで、無謀にも「寄りきり」で勝負しようとしてKOされた曙だが、今回の試合では、意表をついてジークンドースタイルで戦う、という予告なのではないか。
思い出せば、やはり元横綱でスポーツ冒険家の北尾も、中国で武術トレーニングを積んで、その成果をリング上で披露したことがある。負けたけど。
ちなみにやはり、試合の結果はネットの記事で見ることにはなると思うが、この記事に追記する予定である。(2015.12.28)
追伸
残念ながらというか、やはりというか、曙の試合を見ると、ジークンドーには関係なかったようです。