低予算で本格B級モンスター映画を作る方法(3)・企画会議

「7日間でB級モンスター映画を作る」というプロジェクトの本格始動です!

今日は横浜市内某所で、「第1日・企画会議」を行いました。
協力者はスタジオソルトの主宰・麻生さん(左)。
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この企画の全体像は以下のようになってます。

「顔ハメ看板のように映画をイージーオーダーするプロジェクト(仮称)」
・「7日間でB級モンスター映画を作る」
・「イージーオーダー撮影イベント」

少し詳しく説明します。

私はこれまで自分の自主映画作品を作ってきましたが、そのノウハウを利用して、「イージーオーダーできる映画」を作ってみようと思い至った訳です。
「イージーオーダーできる映画」とは何か?

布を選び、デザインを新たに考え、サイズを体ピッタリに合わせてスーツを作る、これがオーダーメイドです。
通常の映画を、このオーダーメイドだとすると、
デザインは決まっていて、布の選択肢も限られている。サイズだけは自分にピッタリ合わせてくれる、これがイージーオーダー。
これを映画に例えると、ストーリーも場面も音楽も全部出来上がっていて、登場人物だけ自分と入れ替える、というものです。

ヒントは2つ。

観光地にある「顔ハメ看板」と、恐竜博で、「恐竜に跨った写真を合成するサービス」です。

「顔ハメ看板」というのは、ご存知の通り、顔を出すだけで、自分が物語の登場人物の格好で写真に収まることができる装置です。
「恐竜の合成写真」は、グリーンバックの撮影スペースでグリーンの台に跨った写真を撮って、後からリアルな恐竜模型の写真とのクロマキー合成を施す事によって、恐竜に跨った写真を作るものです。特に子供達に大人気で、恐竜博の会場ではいつも行列が出来ています。

これを応用して、既に存在している映画を観て、「この役で出演したい」というイージーオーダーに合わせて、グリーンバック撮影することで、後からその映画に出演できるというサービスです。
その人は、会ったことも無い人と共演することになります。

この仕組みを実現させるには、通常の映画撮影ではなく、まるでアニメーション映画のように、背景と各出演者をバラバラに撮影しておく必要があります。
出演者は、あらかじめ、全てグリーンバックで撮影しておくわけです。

「7日間でB級モンスター映画を作る」という企画は、「イージーオーダー撮影イベント」に先立って、サンプル演技とでも言うべき状態で、麻生さんと私が出演して、独立した映画として完成させておくためのプロジェクトです。その完成した映画は、もちろん、二人の出演作として完結もしているのですが、後から出演者を入れ替えるための素材でもあります。

7日間の内訳は
・第1日(企画会議)
・第2日(シナリオ執筆)
・第3日(ロケハン・背景等の撮影)
・第4日(絵コンテ作成)
・第5日(人物のグリーンバック撮影)
・第6日(編集)
・第7日(仕上げ・ジャケット作成)
という具合です。

今日は、第1日(企画会議)ということで、協力者の麻生さんに企画全体の構想を説明した上で、2人がかりで、10分間のモンスター映画の原案を考えました。

次回は、第2日(シナリオ執筆)のため、ストーリーデザイナー・今井昭彦さんを訪ね、スクリプト・ドクターの観点から、レクチャーを受ける予定です。
こちらもダイジェスト動画は公開予定なので、ご期待ください。

なお、「顔ハメ看板のように映画をイージーオーダーするプロジェクト(仮称)」というネーミングは、我ながらあまりにセンスが無いので、名称を公募します。
採用された方には、後日、麻生さんと私が出演したバージョンの本編DVDをプレゼントします。ふるってご応募ください。(その後の都合で、出演者は横田吉彦、升田規裕に変更になりました)

(B級モンスター計画の関連記事をまとめて読むならこちらから)

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観て楽しむだけの映画から、作って楽しむ映画へ。
果たして7日間でB級モンスター映画は作れるか?

これまでも趣味としてのDIY映画を提唱してきた著者が、今回、実践編として制作に挑戦したのは、レンタルビデオでも根強い人気のB級モンスター映画。

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学生時代から自主映画を制作してきた著者は、映画制作という趣味を楽しみながらも、「なぜ、これほど面白い遊びが広まらないのか?全ての環境は整っているのに」と疑問に思っていました。そして、その理由の一つが「映画制作はゼロから作り出す要素が多すぎるために敷居が高すぎる」と思い至ります。

一方、近年の「大人の塗り絵」「手芸キット」の人気商品は、同じ創作系の趣味でありながら、すでに下準備が出来ているため、仕上げの工程を気軽に楽しめるものです。創作欲を持った人の入門用商品として優れています。

そこで、「映画制作の入門キット」として「すでに完成した映画に、後から主演する」ということが可能な作品を作れば、極めて少ない負担で自分が映画に出演する体験を楽しめるだろうと考えました。
その第1段階として、「後から出演者を差し替えられる仕様での、ショートムービー制作」を開始したのです。

本書は、その制作過程をリアルタイムで記録してまとめたものです。7日間は以下の内訳です。

・1日目 企画会議
・2日目 シナリオ作成
・3日目 背景撮影
・4日目 絵コンテ作成
・5日目 グリーンバック撮影
・6日目 編集1
・7日目 編集2・仕上げ

このほか、工作系映画ならではの、数々の小道具制作のメイキング解説などを、各章に「番外編」として掲載しています。

一つのプロジェクトの読み物として楽しむだけでなく、本格的なストーリー系創作者を志す方、工作系創作者の方にも、参考になると思います。

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