ビデオ撮影のコツ・迷ったら両方撮る

ドキュメンタリーは2/3を捨てる覚悟でたくさん素材を撮っておく

かつて、動画をフィルムで撮影していた時代は、一番安い8 mmフィルムでも、だいたい2000円/3分のお金が掛かりました。

30分の撮影をすると、フィルム代と現像代で2万円掛かるということです。

 

今は、撮影自体は、上書き可能なメディアに映像データを記録するので、実質的にはほとんどタダ同然と言えます。

楽しい動画に仕上げるために、贅沢にたくさんの映像を撮っておきましょう。

 

元々、ドキュメンタリー映画は、撮影したフィルムの90%は使わないと言われています。

プロが撮影していますから、ほとんど失敗した映像は無いにも関わらずです。

より良い部分を抽出して編集するので、見ていて分かりやすく、飽きないドキュメンタリーになるのです。

 

私たちも、9割とは言いませんが、2/3くらいは捨てるつもりで撮影すると、とてもシンプルで見やすく、楽しい動画になります。

そのためには出来るだけバリエーション豊かな映像を、たくさん撮影しておく必要があります。

 

理想的には撮影場所を出来るだけ移動して、色々な角度から被写体を撮影することです。

運動会などの場合は、撮影ポイントが決められていて難しいでしょうが、同じ立ち位置からでも、意識すれば色々なものを被写体にできるはずです。

 

旅行の際などは、観光地の景色や建物が多くなりますが、「あの建物をどういう構図で撮ろうかな」と迷うものです。

 

例えば、「洋館をバランスよく画面いっぱいに」撮るのも絵になるし、「わざと上半分を大きく空けて、秋空を広く」撮るのも面白い、という事もあります。

そういう場合は、どちらを採用するか迷うのではなく、考えられる構図の両方のパターンを撮ってしまうのです。

最終的には編集しながらより良いほうを選べばいいのです。

 

これは、自主映画などのドラマでも同じで、慣れていない場合は、演技のパターンや構図などで二案出たときに、どっちにしようかと迷って、撮影がストップすることがあります。

フィルムを消費するわけでないのですから、迷うくらいの二案であれば、両方のパターンを撮影したほうが、後々後悔しませんし、かえって撮影が早く進みます。

 

ビデオ撮影に関するご質問等、遠慮なくお寄せください。また、撮影した素材の編集についてのご相談も承ります。

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