遺跡のミニチュアセット制作-06・表面仕上げ
2017年4月に予定している、「映画工房カルフのように」さんとのコラボ企画、「SFX特撮映画ワークショップ」のためのミニチュアセット制作の続き。
切り出した発泡スチロールで、様々な遺跡のパーツを作ります。
縮尺や遺跡の由来など、まちまちです。
遺跡群の原型。
石窟寺院の1パターン。崖に彫られた柱と通路
崖の不規則な凹凸を、ゴミを出さずに整形するため、熱で溶かします。(有毒ガスに注意)
半田ごての先にアルミホイルを巻き付けて、溶けたスチロールが半田ごてにくっ付かないようにします。
使用後、冷えてからアルミホイルを外して捨てれば手入れ不要です。
ザックリと崖の面を整形したところ。
石垣の部分も、スジを溶かして整形することで表現してみます。
発泡スチロールの質感を打ち消すには、表面を何かでコートする必要があります。
塗装だけでは、発泡スチロール特有の粒の模様が隠せないからです。
今回は、値段も安いので、「しっくい」を使ってみました。
石膏に似ていますが、硬化の仕組みや速度が違うので、焦らずじっくり造形できます。
しっくいのはがれを防ぐため、小麦粉で作ったでんぷん糊を混ぜてみましたが、上手くいかず断念。
水で練ったしっくいに、水性の木工用ボンドを混ぜて、遺跡のミニチュア表面に塗っていきます。
表面をしっくいで覆って、石の質感を出した原型。
水性のアクリルペンキで下塗り。
さらに下塗りして白っぽくしたところ。
このあと丸一日かけて仕上げの塗装。塗料は水性アクリル絵の具。
キリが無いので、一応、終了という事にして箱に詰めて片付けます。
このモデルは、「SFX特撮映画ワークショップ」で使用しました。
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