正の達成感と負の達成感
一億総クレーマーが示すもの
あらゆる分野に「クレーマー」がいます。
インターネットが普及するまでは、クレーマー体質の人たちは、顧客対応の窓口に行ったり、電話を掛けてきてクレームを訴えていました。
理不尽なクレーマーの対応をしなければいけない立場の人達は、今も昔も本当に災難ですが、被害の数自体は、昔のほうが少なかったはずです。
つまり、クレーマー体質を持っている人の内、対面のコミュニケーションをとりつつ、相手をやり込めて溜飲を下げよう、という人だけが、クレーマーとして対応する相手として顕在化していたわけです。
ところが、今はネット社会。
「匿名」を盾に、暴論、正論入り乱れて、誰でも何かにケチを付けられる世の中です。
言論の自由は必要ですが、何も生み出さないクレーム合戦ほど無益なものはありません。
なぜ、これほどまでに多くの人たちが暴論クレーマーと化してしまうか。
「承認欲求を満たすため」という説明が妥当だとは思いますが、要は、安易に「達成感」を味わうのに、クレームを訴えることが最も手軽なのです。
クレーム内容がある程度「正論」の範囲内であれば、相手に非があるのですから、謝らせることが出来るかもしれません。
また、「暴論」だったとしても、相手は無益な対話は避け、謝ることで手短に対処しようとすることが多いので、やはり謝らせることができます。
この「相手に謝らせる」という事が、錯覚としての達成感を感じさせます。
人は、基本的に「脳が気持ち良いと思ったこと」しかしません。
- 相手に謝罪させた
- 相手を論破した
という快感の中毒になっているので、とめどなくクレームを出し続ける風潮があると感じます。
これは、逆に考えると、「達成感を得たい」という欲求が非常に強くなっているということです。
また、なかなか達成感を得にくい世の中になっているのかもしれません。
日本人の90%以上はサラリーマンです。
会社の業績不振のあおりで、連日、身を粉にして働き、余暇を有効に使う「趣味」を持っていない人もたくさんいるでしょう。
余暇を「骨休め」として休息に当てると、肉体的には疲労回復しますが、精神的なストレスを発散させることはできません。
むしろ、「余暇は趣味で大忙し」という方が、体を休めていないはずでも、リフレッシュできるのです。
そして、充実した趣味活動からは、「強烈な達成感」が得られます。
自らクレーマーとなって、擬似的な達成感を得るより、趣味を持って、本物の達成感を得る方が、どれだけ有意義かは言うまでもありません。
私は、自分自身が25年に及ぶサラリーマン生活を送りながら、「映画制作」という趣味のお陰で、強烈な達成感を味わってきました。
映画作りの趣味は、勘違いされがちですが、創作活動の中では、比較的ハードルが低い趣味です。
小説は、文章を上手く書けないと形になりません。
漫画は、絵を上手く描けないと形になりません。
でも、映画は、特殊な技術や道具を揃えなくても、気軽に始められて、それなりのものが形になるのが特徴です。
独りでも始められて、場合によっては、仲間を作ることも出来る「映画作り」は、忙しいサラリーマンに特にオススメの趣味です。
もし、あなたが、達成感を得られる趣味を探している場合は、まずは趣味の映画作りについての情報源として、無料メルマガを読んでみてはいかがでしょうか?
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