低予算映画の新しい作り方1
映画には100年以上の歴史があります。
「王道」と言える作り方は確立されてから何十年も変わっていません。
近年になって、撮影にデジタルビデオカメラを使うようになっても、時代の流れに逆らって、フィルムでの撮影にこだわる人もいます。
人それぞれの考え方があっていいとは思います。
私は「手法の工夫」によって、実現できる映像の可能性が広がることに非常に魅力を感じます。
特に、巨額の製作費を使える商業作品と違って、製作費が少ない「自主制作映画」においては、「工夫」は必須です。
「工夫」の一つとして、私がノウハウを手に入れたいと思っているのが、「グリーンバックを使った合成」です。
それも、SF作品で宇宙船を合成したりするような派手なものばかりでなく、ごく普通の室内シーンの撮影などに大いに利用したいのです。
「自主制作映画」では、作品のためにセットを作ることはまず出来ません。
そうすると、使える部屋で撮影する事になるので、シナリオでイメージした映像には出来ないことが多くなります。
ところが、グリーンバック合成を上手く使うと、部屋の一部、または全部を、ミニチュアセットを合成することができます。
シナリオで想定したとおりの、理想的な部屋の間取りや調度品が実現するのです。
2016年は、この実験を兼ねた短編映画「暗黒魔獣ワニガメイーター」を製作し、その企画スタートから完成までを、電子書籍にまとめました。
「7日間でモンスター映画を作る!」(unlimited読み放題対象)
この作品の中では、ミニチュアセットの室内シーンや洞窟の中でモンスターと闘うシーンなどを、ほぼ、シナリオで想定したイメージ通りに再現する事に成功しました。
私は、この手法を多用することで、低予算の自主制作映画ではとても実現できないスケールの作品を、製作できると確信しています。
技術的な課題もあるので、実験作品をいくつも作ることにはなりますが、いずれは本格的な長編作品も製作していきます。
週刊の無料メールマガジンでは順次、これらの手法を使った作品の製作レポートなども行なっていく予定です。
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