工作作業記録用カメラマウント

最短のビデオ活用術

作業者目線に近いカメラが最も分かりやすい

私は長年、サービスマンガ使う、修理用のマニュアル制作の仕事をしてきたこともあって、「作業内容の説明」を身近に感じています。

機械の取扱説明書でも、文章やイラストを見せながら、操作方法を説明するわけですが、わずかな例外を除いて、最も分かりやすいのは、作業者が見ているのと同じ角度から撮影した映像を使うことです。

私は常々、「ビジネスの中にもビデオ映像を活用しませんか?」と提案しているのですが、最も有効な使用法は、「作業の方法をビデオで説明する」というものです。

それも、実際に作業している人の目線に近い映像を撮影しておけば、それを参考に同じ作業をする人にとって非常に分かりやすい映像になるんです。

この「目線に近い映像」というのは結構、見落とされがちなことです。

例えば、ギターの弾き方を説明することを考えてみます。

左手を使ってコードの押さえ方を説明する映像を良く見ますが、私は、演奏者を正面から見た映像しか見たことがありません。

これは見慣れた映像なので、もう「そんなものだ」と違和感を感じないと思いますが、本当に分かりやすい説明をしようと思ったら、カメラの位置を変えるべきだと思います。

具体的には、演奏者の目に近い位置から、手元を見た映像にした方が、分かりやすいと思うのです。

実際には、そんな撮り方はやりにくいですし、絵的に見栄えがしないということもあって、正面から撮影しているのだとは思います。

しかし、ピアノの弾き方やドラムの叩き方を、演奏者の正面から撮影しても、それを真似して演奏しようとする人には、はなはだしくわかりにくいであろうことは、容易に想像できます。

強力なコンテンツとしての「メイキング映像」

私は日頃から、映画製作に関する、小道具の工作など、極力、その工程をビデオで撮影するようにしています。

そのビデオは映画のメイキングの一環としてDVDにも出来ますし、静止画として書き出した画像を大量に使用して、電子書籍も作成しています。

  

しかし、撮影は主に、手元の真上から見下ろす形にセットしたカメラで行なっているため、作業者の目線とは大分角度が異なっています。

特に細かい作業などは、当然、自分の目からは見えるのですが、真上から作業するカメラからは、角度的に見えない、ということが、頻繁に起きるのです。

そこで、目に近い位置から、ウェアラブルカメラを使って撮影しよう、という発想は当然思いついて、以前にも実験していました。

ただ、数年前に購入したウェアラブルカメラが、前後に長いタイプの形状をしていたため、頭の横、こめかみのところに取り付けて撮影する必要がありました。

そうすると、角度的に、自分の手が邪魔になって指先が写らないとか、カメラの重みでヘッドセットが傾いてくる、といった不具合があったため、採用できなかったのです。

ところが今回購入した、Goproに似た形状のウェアラブルカメラは、奥行きが短く、やや平たい形をしているので、額の中央に付けられそうです。

そうすると、かなり目から見た角度に近い映像が撮影できると思われます。

カメラの無駄な動きを少なくするなど、新たな課題は出てくるとは思いますが、今後はこれを使って工作の記録を撮影しようと思います。

撮影した映像の一部は、ブログやfacebookページのほか、「メルマガ読者限定ページ」で公開していきます。お楽しみに。

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