ウェアラブルカメラをあえて固定撮影で使う
ビデオカメラの新たな主流・ウェアラブルカメラを使いこなせ
GoProを筆頭に、ウェアラブルカメラ市場が活性化しています。
小型から中型のデジカメの人気に押されがちな、ビデオカメラ活用法としてとても可能性があると思います。
GoProは廉価版から4K対応版まで、様々なバージョンが販売されていて人気です。GoProには多くのアタッチメントアクセサリーが付属しているのが特徴です。
しかし、その高性能に比例して、価格も数万円と比較的高価です。
そこで登場したのが、中国製、台湾製をはじめとする、いわゆる「類似品」です。
特徴としては、本家GoProと外観寸法が同じで、GoPro専用のアクセサリーも使えるだけでなく、この類似品にも相当数のアクセリーが付属しています。
そして価格は数千円。GoProの数分の一から10分の一程度です。
もちろん、価格がそれだけ安いのですから、性能がGoProと全く同じということはありません。
外国製特有の、初期不良率も比較的高いですし、公表されているスペックも大分、サバを読んでいます。
例えば、撮影できる画面の角度。
GoProは170度という超高角度が売りです。それに合わせるように、類似品も大抵、「画角170度」と表記されていますが、測定したところ、実際の画角は100~110度しかありません。
手ブレ補正機能も本家より貧弱だったり、日本語のメニュー表記が怪しかったりと問題点もいくつかあります。
しかし、やはりこの価格の安さは魅力です。ある程度の動作不良等を覚悟した上で、何とか活用したいところです。
本来であれば、体に装着して移動撮影できるのが売りのウェアラブルカメラですが、私は移動撮影にこだわらず、このカメラの小ささ、軽さを活かした活用方法を考えてみました。
目を付けたのは、スポーツシーンの撮影です。
スポーツと映像は相性抜群のはず
スポーツの練習や試合など、ビデオで撮影しておいて、後で確認する活用法が有効なのは今さら言うまでもありません。
しかし、問題になるのは、
・グランドやコートの横に、三脚を立ててカメラを設置するのが邪魔/危険
・被写体を追いながら撮影するのが負担
ということです。
そこで思いついたのが、「フットサルやテニスコートのネットにカメラを引っ掛けて撮影できないか」ということです。
小型で軽量なウェアラブルカメラであれば、ネットの上部に引っ掛けることが出来るので、三脚を立てて撮影するような邪魔にはなりません。
また、中継映像のように後から編集する前提で、2台のカメラで同時に撮影しておけば、無人撮影ができるので、カメラマンの負担もありません。
必要なのは、コートのネットに引っ掛けるカメラホルダーです。
GoProなどのウェアラブルカメラには、様々なアタッチメントが付属されているので有名ですが、「コートのネットに引っ掛けるためのアダプター」は無いようです。
試作品として、スマホの自撮り棒を改造して写真のようなものを作ってみました。
木製部品、金属部品を組み合わせた単純な道具です。
作成後、近所のフットサルコートにお願いしてテスト撮影したところ、撮影時にカメラ角度をある程度細かく、「横にxx度」「下にxx度」と設定する必要があることが分かったので、簡易的な角度計を取り付けています。
左右の角度、上下の角度を数値として管理できるので、本番撮影前にテスト撮影をしながら、最適な角度を探すことが出来ます。
再び、フットサルコートへ。
カメラホルダーは伸縮式の自撮り棒なので、手が届かないネットの上方にカメラを引っ掛けることが出来ます。
上方から撮影すると、こんな角度の映像が撮れます。
テニスコートもこのような角度で撮影できます。
早速、大手サッカースクール様から、「トライアルとしてテスト活用してみたい」というお話をいただきました。
今後も活用事例等あれば、紹介していきます。
カメラホルダーに関するお問い合わせもお待ちしています。