不満の感情を創作に利用する

今回は、創作物を作る時の工夫・提案についてお話ししたいと思います。

 

今は、SNSをはじめとして、誰でも「自分の考え」を発信する機会をたくさん持てます。

それによって、色々な考えを目にすることができます。

 

面白いものもあれば、不愉快な発信もあって、不愉快な発信の方が、はるかに多い気がします。

 

例えば色々な「不平不満」があります。

社会に対して、政治に対して、とか言いたいことがある人は多いでしょう。

 

ところが、その「不平不満」は、大抵の場合、口にしても「解決の方向」に繋がりません。

せいぜい、自分の不満を吐き出したことで、溜飲を下げる、ストレス解消をするだけ。

 

ストレスの解消になれば、まだいいんですが、「不平不満」とか「悪口」というのは、言えば言うほど、実は本人にストレスが溜まっているんです。

ですから、いつまで経っても気分は晴れないどころか、どんどん、その不満は増幅されて蓄積していきます。

 

まあ簡単に言うと、「不平不満、悪口は、口に出しても良いことがないよ」ということです。

 

ただ、こういう、「ネガティブな思い」のエネルギーなバカにならないんです。

どうせなら、そのエネルギーを、自分の「負のストレス」として溜め込むのではなく、「普段の創作物」に反映したらどうでしょうか?

 

例えば、

・小説を書いている人

・漫画を書いている人

・映画を作ってる人

というように、「ストーリー系の創作物」を作っている人であれば、日頃持っている不平不満を利用できるんです。

 

モデルとなるモチーフがなんなのか、分かりやす過ぎる形で、ストレートに使ってしまうと、それほど上質なものにはなりませんが、うまく使うと、憎むべき悪役のキャラクターに深みが増したり、物語の設定を作りやすいと思います。

 

物語に前後関係、因果関係があるだけでなく、実際に作者が、モデルとなっている状況に、「不平不満」という「勘定」を持ってるわけですから、見ている方にも不思議な迫力が伝わります。

 

普段生活をしていてれば、何かしら不満はあるでしょう。

何か不便も感じてもいるでしょう。

 

言ってもしょうがないことを言って、自分にストレスを溜めるというのもバカバカしいですし、それを聞いている方も気分が悪くて迷惑です。

両方とも運気が下がるので、これはやめたほうがいい。

 

せっかくであれば、その「負のエネルギー」を創作物に反映して、創作物の質を高めることに利用しませんか、という提案です。

 

創作の一環として、自分の不平不満を利用すると、もう一つ、大きなメリットが生まれます。

それは、現実の状況も客観的に捉えられて、冷静になれるということです。

 

問題の渦中にいると、腹立たしくて常にイライラしていたとしても、その状況を一歩引いて描いていると、視点が上がるので、物事を冷静に捉えることができたり、場合によっては、怒り狂っている登場人物たちが、コミカルに見えてきたりします。

 

お笑い芸人の人は、自分にトラブルが起きると、「これはネタに出来る」と、半ば職業病のように思うそうですが、せっかく、「創作の趣味」を持っている私達も、単に不平不満を垂れ流すような無益なことはせずに、そのネタを、片っ端からエンターテイメントに変化させるくらいのバイタリティーを持ちたいものです。

 

参考になれば幸いです。

(ブログ記事一覧)

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創作活動としての映画製作は最高に楽しいものです。

昔はネックだった撮影・編集環境も、現代では簡単に手に入ります。スマホをお持ちの時点で最低限の環境はすでに揃っているとも言えます。

  • 趣味がない人。新しい趣味で楽しみたい人
  • 自分の創作がしたい人
  • 映像作品に出演して目立ちたい人、目立つ必要がある人

にとっては最適の趣味であることに間違いありません。

 

ただ、実際の映画製作には多くの工程があり、全てのノウハウを一人で身に付けて実践しようとすると大きな労力と長い時間が必要になります。

 

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Channeling Frustration into Creative Work

Today, I’d like to share a suggestion for creators—how to turn frustration into fuel for your work.

Thanks to social media, anyone can now share their thoughts with the world. That means we’re exposed to a wide range of opinions.

Some are insightful. Many, unfortunately, are unpleasant.

The Problem with Complaints

People often express dissatisfaction—about society, politics, or personal grievances.

But venting rarely leads to resolution. At best, it offers temporary relief.

In fact, the more you complain, the more stress you accumulate. It doesn’t clear your mind—it amplifies negativity.

Simply put: complaining and venting rarely help.

Use That Energy Creatively

But here’s the twist: negative emotions carry tremendous energy.

Instead of bottling it up, why not channel it into your creative work?

If you write novels, draw comics, or make films, you can use your frustrations as raw material.

How to Transform Negativity into Storytelling

If you’re too literal—using real-life grievances as-is—the result may feel flat or preachy.

But if you weave those emotions into your characters or settings, you can add depth and authenticity.

When a creator has genuine feelings about the subject, the audience can sense it—even if they don’t know the backstory.

A Healthier Outlet

We all experience frustration and inconvenience.

Venting doesn’t help you, and it doesn’t help those around you. It drags everyone down.

Instead, use that “negative energy” to elevate your creative work.

A Surprising Benefit

When you turn your frustrations into stories, something else happens: you gain perspective.

Even if you’re angry or upset, stepping back to write about the situation helps you see it more clearly.

Sometimes, the angry characters you create start to feel comical. You begin to laugh at what once made you furious.

Turning Trouble into Entertainment

Comedians often say, “If something bad happens, it’s material.”

As creators, we can adopt the same mindset.

Rather than wasting energy on complaints, let’s turn every grievance into entertainment.

That’s the kind of creative vitality worth cultivating.

I hope this perspective proves helpful.

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