グリーンバックを使わず人物と景色を合成する
別撮りした背景映像に、人物を合成する場合に使う手法は「グリーンバック」です。
グリーンバック撮影は、室内で、比較的動きが少ない撮影であれば、利用しやすい手法です。
しかし、緑色の布が風で揺れてしまうと上手く合成できないので、野外の撮影が困難だったり、布を広げた範囲しか移動できないという制約があります。
普段、編集で使用している「Adobe Premiere Pro」の機能の中に、「異なるマット」という物があったので、実験してみました。
これは、
- 人物が入っている映像
- 人物がいない画像
の2つを使って、人物だけを自動で切り抜く機能です。
2つの画像を比較して、差分の部分を「人物」と判断して切り抜く理屈です。
切り抜かれた人物の背景に、別の背景映像を合成することができます。
この機能の最大のメリットは、グリーンバックのセッティング無しに、グリーンバックと同様の合成が出来ること。
これを活用すれば、野外の太陽光で自然な撮影が出来たり、グリーンバックの範囲に制限されない撮影が出来ます。
ただ、今の所、上手く合成が出来る確率は4割程度。
どのような条件が整うと上手く合成できるのか、逆に、上手く行かない理由は何なのか、今後、実験していきます。
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