合成撮影用ミニチュアマンモス模型
オリジナル探検映画にマンモスを登場させる
私は、子供の頃からファンだった「川口浩探検隊」のオマージュシリーズを作り続けています。
現在、編集中の作品は、シベリアに幻のマンモスを探しに行くストーリーです。
長らく、制作を中断していた、マンモスのミニチュアを作成しました。
可動するのは四肢の関節のみの簡単なものです。
膝、肘の関節は、逆方向に曲がらないように、ピアノ線で作ったバネを仕込んであります。
骨組みに木粉粘土などで最低限の肉付けをして、上から細かく切った布を皮膚代わりに貼り付けます。
上から毛皮を貼るので、見えなくなる皮膚はラフに作っています。
手芸店で購入してきた、ポリエステル製のフェイク・ファーを細く切って、隙間なく貼り込んでいきます。
とりあえず、ファーを全身に貼り付けたところ。
鼻の部分は、「編みぐるみ」で猫などを作る時に使う、毛糸を細かく切って貼り付けています。
毛が長すぎて、全くマンモスに見えません。
毛の長さを整え、整髪料で癖を付けて、一応、本体部分の完成です。
牙は取り外し式。
理由は、牙を外して、撮影した映像を縮小して合成することで、「小象」のミニチュアとして流用するためです。
撮影は二人がかりで行う必要があるため、まだ日程が未定です。
撮影を行ったら、また、別記事でレポート予定です。
ミニチュアをグリーンバック撮影する手法
実写の風景に怪物などのクリーチャーを登場させる場合は、CGを使うものだと思いこんでいる人もいます。
CGでデータを作成すると、編集段階で、合成する被写体の角度や光の反射の状態が変更できます。
もちろん、優れた手法の一つです。
ただ、「CGで作られた合成映像は面白くない」という重大な問題があります。
ジュラシック・パークで登場したCGと自社の合成は素晴らしいものでしたが、それほどのクオリティーの映像はなかなか作れません。
CG特有のキレイすぎる被写体や、低予算CGの不自然な動きは、驚くほど早く飽きられてしまいました。
一方で、アナログの手法で作る、よく出来た「ミニチュアモデル」には、不思議な魅力、楽しさがあります。
特に、クリーチャーなどの「生き物」を描く場合は、ミニチュアモデルと作って、人の手で動かすと、CGでプログラミングされた映像よりも、ずっとリアルな、生々しい「動き」が表現できます。
CGと違って、カメラの前に存在している模型を撮影するので、クリーチャーの質感についても、リアルに見せられます。
更に、趣味として映画製作をする時は、「撮影そのものが楽しい」ということが重要です。
ミニチュア撮影は、最高に楽しい作業です。
私は、楽しく映画作りを行い、あわよくば、その作品を使って、「次の作品の資金調達くらいはしてやろう」と企んでいます。
あなたの創作活動の参考にしていただければ幸いです。
DIY映画倶楽部のご案内
創作活動としての映画製作は最高に楽しいものです。
昔はネックだった撮影・編集環境も、現代では簡単に手に入ります。スマホをお持ちの時点で最低限の環境はすでに揃っているとも言えます。
- 趣味がない人。新しい趣味で楽しみたい人
- 自分の創作がしたい人
- 映像作品に出演して目立ちたい人、目立つ必要がある人
にとっては最適の趣味であることに間違いありません。
ただ、実際の映画製作には多くの工程があり、全てのノウハウを一人で身に付けて実践しようとすると大きな労力と長い時間が必要になります。
DIY映画倶楽部は入会費無料の映画作り同好会です。
広い意味でのストーリー映像を作るためのノウハウを共有し、必要であれば技術的な支援もしながら、あなたの創作活動をお手伝いします。
詳しくは以下の案内ページをご確認ください。