探検映画に使用する雪上車をゼロから工作
編集中の川口浩探検シリーズのオマージュ第3弾
私は、子供の頃からの「川口浩探検隊」のファンなので、いまだに、オマージュとして「チーム・ウェンズデイ探検シリーズ」という自主映画を作っています。
現在は第3弾「ツングースの楽園」の編集中。
編集中とは言っても、撮影が終了したのは探検隊員の登場分のみで、
- 探検以外のドラマシーン(1シーン)の登場人物
- 各種ミニチュアセット等
などは、未撮影です。
コツコツと、編集を進めながら、映像に必要な工作を行い、そのミニチュアを撮影しては、本編に加える作業をしています。
旧ソ連製の雪上車「RF-8」の工作
今回紹介するのは、敵対する「マンモスハンター」が使っている、旧ソ連製の雪上車「RF-8」です。
プラモデルも存在していますが、完全手作り、いわゆるフルスクラッチです。
と言っても、それ風のモデルであればOKな訳なので、細かい整合性は無視して作ります。
ちなみに、実際の「マンモスハンター」は、永久凍土の中からマンモスの象牙などを収集したりする人のことで、劇中のような盗賊団ではありません。
工作にあたっては、ネットで3面図を見つけたので、それを紙出力して、直接、型紙にするところから始めました。
合成用のモデルなので、いつものように、縮尺は無視。材料などとの兼ね合いで、作りやすいサイズにします。
材料は主に、木材のあまりと、 古い 1mmプラ板。
プロペラは竹とんぼの要領で、材木を削って整形。実際に回転させるわけではないので、正確でなくてもOKです。
プラモデルも存在しているので、ネットで探すとかなりレベルの高い完成品の写真が出てきます。
全く工作のレベルが違うので、対抗する気も起きず、ただ、ありがたく、構造の参考にさせてもらいます。
曲面部分は、粘土を埋め込み、表面にパテを塗ってヤスリがけして仕上げます。
主な部品を組み立てたところ。
本編映像には3、4カットしか登場しないので、とにかく「それらしく」することに徹してディテールは省略。
一部、針金同士の接着がエポキシ系の接着剤でも上手く行かず、半田付けすることに。
フラックスを切らしていたので、近所のホームセンターで購入。
ちなみに、フラックスには塩酸が多く含まれているので、半田の表面張力が押さえられて、半田付けがしやすくなります。
一通りの組み立てが終わったところ。
下塗りを兼ねて、スプレーで白く塗装。
ここで、一旦、疑似CG映像用の撮影。
スキャンして3Dデータを作成するようなハイテクは使いません。
いつものように、CG風の映像もアナログ撮影で作るという、原始的な方針。
疑似CGの撮影風景と、実際の使用カットをご覧ください。
疑似CGの撮影後、「実物」用に仕上げ塗装。
汚しをやや多めにして、中古品感を強調した感じに。
本編では雪原で登場することになります。
「チームウェンズデイ探検シリーズ第3弾・ツングースの楽園」に乞うご期待!
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