自主映画をビデオマガジンとして販売

インディーズ映画をどう活用するか

自主映画・インディーズ映画の「成功例」として思いつくのは、映画祭で賞を取ったり、劇場公開で話題になったりする、という形ではないでしょうか。

 

私は、もっと小さな「成功の形」を模索しています。

スケールが小さい分、実行しやすい方法だと思います。

正直、私も自分自身の創作物を使っての実験段階です。

「これが正解」という答えとして用意できている訳ではありません。

今後、成果を見ながら修正を加えていくとは思います。

 

先に答えを言うと、電子書籍版の「ビデオマガジン」という形での活用を提案します。

自主映画のDVDはまず売れない

完成させた、自主映画を使って、制作費を回収しようと思った時に、真っ先に思いつくのはDVDを作って販売することです。

これは可能ですし、収入源の一つとして用意はすべきです。

あなたの活動を応援したいと思う人にとって、DVDの購入は手頃な方法でもあるからです。

 

ただ、自主映画のDVDは、そうそう売れるものではありません。

プロの俳優やスタッフが作り上げたレベルの作品でさえも、なかなか売れない時代です。

商業作品では絶対に取り上げないような、尖った題材でも無い限り、無名の出演者・スタッフの作った作品は売れないのが現実です。

 

amazon videoに、amazon video directというものがあって、これに登録すると、アマゾンプライムビデオとして公開される、という選択肢もあります。

私は当初、これに挑戦して、一定期間、ほんの僅かずつですが報酬を受け取っていました。

ただ、現在は審査が厳しくなり、なかなか新規登録が出来ません。

 

そこで考えたのが、既に何冊も出版している電子書籍を使って「ビデオマガジン」を作ることでした。

 

映画を作るには、脚本を用意します。

また、原作となった自作小説がある場合もあります。映画を作った後、小説版を書く事もあります。

「映画」は、本編以上に人気があるコンテンツとして、「メイキング」があります。

それらを、1冊の電子書籍にまとめてみる、というアイデアです。

 

ご存知のように、電子書籍は、スマホやPCで読む場合、インターネット上のデータとリンクで繋げられます。

本を読みつつ、リンクで結ばれた動画を楽しむことが出来るのが特徴です。

ちょうど、「DVD付きのビデオマガジン」と同じようなものが作りやすいのです。

 

私は、ビデオマガジンの第一弾として、昔から好きだった「川口浩探検隊」のオマージュシリーズの1作目を選びました

チームウェンズデイ探検シリーズ1「中国神農架 幻の湖に謎の淡水性シーラカンスを追え!!」

【DVD】チームウェンズデイ探検シリーズ1

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このストーリーの元にしたのは、自身で執筆した幻想小説です。

その短編小説「デボンの泉」は一枚の古い水墨画を発見するところから始まります。そこに描かれていたのがシーラカンスそっくりの魚であったことから、中国の奥地に古生代・デボン紀のシーラカンスが生き残っているのではないか、と考えた主人公が旅をする話です。

 

「チーム・ウェンズデイ探検シリーズ 第1弾」は、「その小説自体が事実を元にした物語かもしれない」という設定で探検に向かうというストーリーです。

主人公は川口浩。相棒の矢追と二人で人跡未踏の地に入り込みます。

 

本編は22分のショートムービー。

20数年前の学生時代に自主映画を撮り始めた原点に戻って、性懲りも無く探検ビデオを作っている、という滑稽さも感じるでしょうが、多くの人に「相変わらず本気で遊んでいる。羨ましい」と言ってもらえて、それだけでも作った甲斐があります。そして、手前味噌ではありますが、アマチュア探検ビデオでは難易度が高いとされるナレーションのクオリティーには自信がある作品です。「こういう探検ビデオが作りたかった」という夢がひとつ叶った作品です。

ビデオマガジン「デボンの泉」

チームウェンズデイ探検シリーズ1「中国神農架 幻の湖に謎の淡水性シーラカンスを追え!!」の公開の場として、電子書籍を選んだのは、前述の通り、

  • 映像
  • 原作小説
  • シナリオ
  • メイキング

をセットでお見せ出来るからです。

 

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今回は、自主映画の発信方法について、私が実践している案をご紹介しました。

最後までお読みいただきましてありがとうございます。

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