日常生活の中に趣味活動が必要な理由・特に満足度が高い「創作」はお勧め

楽しい記憶は圧縮されない

長引くコロナ自粛もあって、私はこの1年半の時間感覚がおかしくなっています。

簡単に言うと、記憶が薄いんです。

今年の春の出来事と、去年の春の出来事とが、曖昧になっているような状態です。

 

記憶というのは、共通項でまとめられて圧縮されますから、例えば毎日のルーチンワークというのは、個々に詳しくは記憶されないんですね。

生活しているのに記憶が無い、というのは、考えてみると恐ろしいことと思いませんか?

見方を変えれば、実質的に寿命が短くなっていることと同じ事かもしれません。

 

自分の体験記憶を圧縮しないで、残す方法の一つが、ルーチンでない行動をすることであり、オススメの活動が「創作」なんです。

 

私は学生時代から趣味で映画作りの真似事をしています。

社会人になった直後も、こんなペースで創作を続けていました。

 

  • 1996年「ブラックジャック・呪いの人面瘡」
  • 1997年「似ていない似顔絵」
  • 1998年「横浜迷宮街」
  • 1999年「天秤座の男」

 

その後の作品も、DVDのジャケットも自分で作って、今でも本棚に並んでいますから、製作年もはっきりしています。

それだけでなく、作品ごとに、その準備の記憶や当時のスタッフ・出演者を思い浮かべることで、関連して「その頃、何があったか」を比較的容易に思い出すことが出来るんです。

 

創作は、日常のルーチンワークと違って「ハレの日」「イレギュラーな体験」です。

こういう非日常的な体験は、それぞれがオリジナリティーが強いので、記憶が効率よく圧縮できません。

結果、充実していた時間の記憶が残るわけです。

 

これこそ、私が「趣味の創作活動は重要だ」と考える理由です。

その瞬間、充実した時間を過ごせるだけでなく、「完成作品」が「コンテンツ」としてさまざまに機能するのが物語創作活動の特徴です。

私の場合、完成作品は、仲間づくりのための自己紹介の材料としても随分、役に立ってくれました。

映画作りという魅力的な創作

物語創作活動の中でも、私がオススメするのが「映画」作りです。

理由は色々ありますが、簡単に言うと、同じ物語創作である漫画や小説などに比べると、技術レベルがそれほど高くない段階から、それなりに鑑賞できる作品を作りやすいからです。

この辺り、実際に映画を作ってみたことがない人にはピンとこないかもしれませんから、具体的に説明してみます。

 

漫画、小説、映画とも、ストーリーが必要です。

というか、ストーリーを伝えるために使う道具が、「絵」「文章」「映像」というように異なっているだけです。

 

仮に、元になるストーリーが出来たとして、それを漫画で表現するためには、画力や紙面上でのデザイン力などが不可欠です。

少なくとも一定以上、絵が上手に描けないと、「どこで誰が何をしている場面なのか」が読者には全く伝わりません。

手間も非常に掛かります。

 

小説も同じです。

最低限の文章表現力が無いと、

  • ストーリーが面白いか
  • 小説として味わい深いか

という以前に

  • 何が描かれているのか
  • このセリフは誰のものなのか

という事が全く分からず、とても鑑賞していられないんです。

 

その点、映像作品である「映画」は、最低限の注意だけ払えば、「どこで誰が何をしている場面なのか」は見れば分かりますし、声を聞けば「このセリフは誰のものなのか」は判別ができます。

少なくとも、漫画や小説に比べて、はるかに「他人が鑑賞しやすい物語創作」と言えるはずです。

まずは手持ちの環境で

現在は、良くも悪くも、誰もがスマホを肌身話さず持っている時代です。

映画(動画)も、漫画や小説と全く同じように手軽にスマホで鑑賞できます。

スマホをカメラとして使用して、映画を作ることも、驚くほど問題なく出来ます。

 

「やっぱり映画を撮るなら一眼レフが必要ですよね」という人のほとんどは、「良いカメラを使えば、良い映画、面白い映画が撮れる筈」という「謎の勘違い」をしているようです。

 

超一流のスポーツ選手と同じ道具を使っても、上手くプレーできる筈が無いことは分かりますよね?

でも、何故か、高いカメラを使えば、上手く撮れると勘違いしてしまうんです。

実際は、上手く使いこなせない高いカメラでは、ひどい失敗をする可能性のほうが高くなります。

 

また、映画作りをしたことが無い人は、制作費用を過大に想像する傾向があります。

そして、良い道具があれば上手く撮れると勘違いするのと同様、「十分な資金を準備すれば、良い映画が出来る筈」と同じような「勘違い」をしているフシがあります。

初めて映画作りをする人が、クラウドファンディングで資金集めをしているのを見たりすると、複雑な気分になります。

 

私は今まで、「良いカメラを使っていないせいで、つまらなくなっている映画」を見たことがありません。

また、純粋に「資金不足がつまらなさの原因になっている自主映画」も、見たことがありません。

 

ストーリーさえ最低限の面白さを備えていれば、カメラがスマホでも、資金が少なくても、それなりに鑑賞を楽しめる作品にはなるんです。

逆に、ストーリーに面白さが無ければ、映画撮影用の高性能カメラを使ったところで、1%も面白さは増しません。

喜ぶのは「画質マニア」だけでしょう。

とにかく「お話作り」が最優先

映像創作の楽しさを味わうために、ストーリーのない、「一発ギャグ」のような映像やイメージ映像作りからスタートするのは、もちろん構いません。

むしろ、そういう気楽な作品で映像制作自体に親しむことは、とても有効です。

 

そして、そういうシンプルな映像を作っていると、きっと、より満足度の高い作品を作りたくなります。

ストーリーを持った映画です。

そんな作品を作りたいという段階に入ったら、映像的な演出よりも、まずは、「ストーリー作り」を重視しましょう。

 

ストーリー作りは、一人で黙々と考える時間と、他人に客観的に判断してもらいながら、ヒントを貰う時間とを組み合わせることが、とても有効です。

例えば、DIY映画倶楽部では、あなたのオリジナルストーリー作成をお手伝いできます。

 

ストーリーを作ると、

  • この場面は映像として再現が難しいな
  • この場面を撮るのはお金が掛かるな

という場面が混じってきます。

 

でも、安易に場面の再現を諦めてカットしたりしないでください。

また、商業映画のように、バカ正直に、お金や人員を増やして解決しようとしないでください。

 

特に、お金を掛けて「本格的な撮影」をしようとするのは避けたほうが無難です。

相当に経験がない限り、撮影は上手くいかず、せっかくお金を掛けても「求める効果」はまず出せません。

 

カメラの前に再現することが難しい場面は、圧倒的に費用対効果が高い、「特撮」の採用を検討してみてください。

ミニチュアを合成したり、グリーンバックで撮影した人物を景色に合成したりすることで、低予算で「似たような映像」を再現できる可能性があります。

特撮はそのための道具なんです。

 

特撮は、映画原理主義の人にとっては、邪道な手法かもしれません。

確かに、特撮を採用した映画は、カメラの前に全ての情景を再現して撮影する本格作品とは「格」は違うかもしれませんが、あなたが作ったストーリーの「面白さ」は十分に表現できる筈なんです。

 

「作りたいのは特撮映画じゃなくて、本格映画なんだよね」という人も、まずは、資金が圧倒的に少なくて済む「特撮を取り入れた映画」で、映画作りの腕を磨いてはどうですか?

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DIY映画倶楽部のご案内

 

創作活動としての映画製作は最高に楽しいものです。

昔はネックだった撮影・編集環境も、現代では簡単に手に入ります。スマホをお持ちの時点で最低限の環境はすでに揃っているとも言えます。

  • 趣味がない人。新しい趣味で楽しみたい人
  • 自分の創作がしたい人
  • 映像作品に出演して目立ちたい人、目立つ必要がある人

にとっては最適の趣味であることに間違いありません。

 

ただ、実際の映画製作には多くの工程があり、全てのノウハウを一人で身に付けて実践しようとすると大きな労力と長い時間が必要になります。

 

DIY映画倶楽部は入会費無料の映画作り同好会です。

広い意味でのストーリー映像を作るためのノウハウを共有し、必要であれば技術的な支援もしながら、あなたの創作活動をお手伝いします。

詳しくは以下の案内ページをご確認ください。

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