スタートできない時の処方箋・創作の大敵「モチベーション低下」を吹き飛ばせ
行動できない理由を考えてみる
趣味の創作活動は、言うまでもなく楽しいものです。
そして、特に映像制作系の創作活動は、スマホの普及など、周辺設備が勝手に整ってくれたおかげで、信じられないくらい、やり易くなっています。
では、思いついた企画を片っ端からスタートして、作品を量産出来ているか?というと、そういう人は少ないのではないでしょうか。
かく言う私自身、まさに行動できていません。
作品はとりあえずは完成させる経験を積むことで、手際も良くなって、どんどん楽に作れるようになったり、当然、品質も上がります。
完成作品を通じて、新たな仲間が見つかることもあるので、「完成は正義」なんです。
それでも第一歩が踏み出せないのは何故なのか。
第一歩というのは、初めての作品という場合だけでなく、新作の第一歩も含みます。
スタートできない最大の理由は「眼高手低」、つまり「高望み」です。
これは間違いありません。
趣味で創作活動をしようと思う人は、誰かが作った素晴らしい作品を見て「自分も作ってみたい」と思うので、スタートの時点で理想が高いのは当たり前なんです。
当たり前なんですが、これがネックになってしまう。
「まずは簡易なものから作るべき」と頭では分かっているものの、「どうせ作るならより良いものにしたい」という思いが、マイナスに働いてしまいます。
実際問題、鉛筆を使ったスケッチのやり方を教えてもらって、「まずはラフに描いてみて」と言われたら、とりあえず5分で一応の完成品を作ることができます。
もし、
- 題材選びに失敗したな
- 別の構図にすれば良かったかな
と思っても、5分後に次の作品に取り掛かれるので、失敗のリスクが小さいんですね。
それに比べて、手法が油絵だったらどうか。
油絵というのは、絵具が乾くのに時間が掛かるので、短時間で一気に仕上げにくいものなんです。
大抵は乾燥させる必要もあって、何日もかけて描き進めます。
そうなると、同じように
- 題材選びに失敗したな
- 別の構図にすれば良かったかな
と思った場合、それを次の作品で実行しようとすると、一週間後とかになってしまうんですね。
一週間の間、ずっと、題材や構図に不満を持ったまま、作業を続けなければいけないわけです。
正直、これはつらいです。
途中で投げ出す率も高くなります。
そして、投げ出さないために「慎重に題材を選んで、構図を決めよう」と思うわけですが、正解があるわけではないので、非常に決めにくいんです。
失敗を避けようとすると、いつまでもスタートできない理由の一つはここにあります。
実は映像作品も全く同じです。
私が採用している「升田式スーパープリヴィズ法」を活用すれば、制作期間も手間も、数分の一に減らせると分かっているのに、当の本人も量産体制に入れていません。
数分の一になるとはいえ、ある程度の期間、一定のエネルギーを注いで制作するわけですから、その途中で「あれ?この作品、完成しても大して面白くないんじゃない?」とは思いたくないんです。
「これ、完成させて知り合いやマニアに見せたら受けそうだぞ」と思えるからこそ、完成まで集中力を持続できるものなんです。
そうなると、どうしても「自分のモチベーションを維持できるだけの企画を用意したい」ということになって、そこがうまく行かないと、「なかなかスタート出来ない」ということになるのだと思います。
「完成した作品をどう活用するのか」という点で、具体的な方法が見えていないと、モチベーションが上がらない面もあります。
モチベーションを上げるための解決案
一番望ましいのは、「面白い内容」を用意することです。
これに異論はないと思います。
ここではそれ以外の解決案を紹介します。
賛否両論あるとは思いますが、私が早速実行に移そうと思っている方法です。
結論から言うと、「途中経過も成果物として扱う」ということです。
先にも言いましたが、特に映像作品は完成するまでにある程度の時間が掛かってしまいます。
「成果物が唯一の完成作品」と考えてしまうと、公開して見てもらう、という段階に達するまでの期間が長すぎるんです。
そこで、企画を考えて、実際の作業を進めている行動そのものを、コンテンツにして順次公開すると決めたらどうかという提案です。
「クリエイターというのは黙って作品だけ見せて、評価されるべきだ」という人は抵抗があるでしょう。
でも、本来、観客の目に触れない「舞台裏の面白さ」は皆さん、ご存じでしょう?
どうせ作るなら、多くの人に楽しんでもらえたら良いとは思いませんか?
出来るだけリアルタイムに近い情報発信をすることで、そのブログなり動画を見ている人も、作品制作の疑似体験を楽しめますし、その反応が、作り手のモチベーション維持にプラスになると思います。
仮に完成作品としては失敗したり、どこかで見たようなありきたりの作品になってしまった場合でも、その「完成作品」以前に膨大な量の「メイキングコンテンツ」があったら、魅力が全然違うと思いませんか?
最近は無料で見られるGyao!などで、言い方は悪いですが、テレビ時代では見る機会がなかったような
- つまらない作品
- レベルが低い作品
をたくさん目にします。
でも、恐らく、その作品のメイキング映画があったら、どれも十分に楽しめるような魅力を発揮できると思います。
私はこの方針で発信して、あなたに実例をお見せできるように頑張ってみます。
参考になったら記事をシェアしていただけると幸いです。
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