会議室のミニチュア人形・動かないエキストラは人件費ゼロのダミーを使う
(下記は動画テロップからの書き出しを元にしています。内容は動画でお楽しみください)
映画を作るときにはさまざまなな制約があります。特に撮影のときにネックになるのは、出演者の手配です。
メインでセリフがあればまだしも、画面に映り込んでいてほしいだけのための出演者というのも、想定した画面を成り立たせるためには必要です。
ところが、そのためだけに大の大人を呼んで撮影に協力してもらうと言うのが非常に難しく心苦しいわけです。
そんな場合、私は昔からミニチュアの人形を多用しています。ハリウッドの特撮映画でも、昔はよくミニチュア人形を使っていたんですけれども、それはミニチュアセットの中に人物がいるような場面を撮影するために人形を使っています。
それに対して、私が人形を使うのは、単に出演者の頭数を増やしたいと言うのが動機なんですね。
これは大体6分の1ぐらいの大きさの人形です。
材料はいつものように石粉粘土。
ミニチュア人形の場合、服を作るのが非常に難しいので、たいていの場合、服も粘土で造形してしまいます。
会議室に座っている参加者の人影が欲しかったので、ミニチュアのイスも作って撮影しています。
テーブルがあるので脚は見えないだろうということで、人形は上半身だけ作っています。
人形を遣う利点は、イメージ優先の人相の人を作れる点です。
この作品「未来記」の中では、会議室のシーンにおいて円卓を囲んだ参加者という状況を表現するために、ミニチュアのテーブルと人形を使って、実際に撮影した役者さんの映像と合成しています。
基本的には写真を撮って切り抜き、動画の上にのせるというだけのシンプルな映像合成。
この作品を作った頃は、まだパソコンの性能が高くなくて、グリーンバック撮影をしてクロマキー合成をするということができなかったので、このような写真の切り抜きを重ねるという手法だけで画面を作っています。
参考になれば幸いです。
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