動くワニガメ模型・撮影用の動物は本物でなくダミーを作って思い通りに操作する
(下記は動画テロップからの書き出しを元にしています。内容は動画でお楽しみください)
今回紹介するのは、動きのある動物模型の作り方です。
動物を物語の中に登場させる場合、私は大抵、模型を作って使います。今回の例はカメです。
リアルに作るだけということであれば、石粉粘土で全体を作ってしまうのが一番楽ですが、石粉粘土で作った模型は硬いので動きません。
撮影時に体を動かす場合は、柔らかい素材で作る必要があります。
甲羅以外の柔らかい部分をゴムで作るため、甲羅がない状態の体を油粘土で作って、石膏の型を作っています。
これはパーツが3つに分かれています。立体的なものの形を作るときには、パーツをこうやっていくつかに分割して作ります。
次は、石膏の型にゴムを塗り込みます。
ゴムは液体のラテックスゴム。
造形用の素材として売られています。これを型の内側に塗り込みます。
分割して作ったゴムの部品を張り合わせて立体の模型にします。
カメの背中の甲羅の部分については、撮影時に同じものをいくつか必要だったので、これもやはり石膏で型を作って、その内側に薄く伸ばした石粉粘土を押し付けて型から抜いています。そうすると同じ形のものがいくつも作れます。
それぞれの部品に色を塗ります。塗料は水性アクリル絵の具を使っています。
ゴムでできたカメの体に、この硬い甲羅の部分を貼り付けて簡易的なカメの模型を作っています。
台座に固定するための針金を仕込みます。
これはワニガメが歩いている場面を撮るための台座です。
細長いスリット状になっている穴が4つ開いています。
ここから細い針金を出して4つの足に接続して、裏側から動かすことでワニガメが歩いている動きを表現しています。
これをグリーンバック撮影して合成して映像を作ろうというわけです。
この作品の中では、ワニガメが歩いている場面は、生け簀(いけす)の中で歩いているという設定なんですね。
その生け簀も合成用にミニチュアで作っています。
簡単にスチロール板で箱を作って、その内側に水で溶いて柔らかくした石糞粘土を塗りつけてコンクリートのような質感にしています。
これを塗装して、合成用の生け簀のミニチュアセットを作りました。
(上記は動画テロップからの書き出しを元にしています。内容は動画でお楽しみください)
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