60代の人が他人とは違う趣味を楽しむ方法・後悔しないための映画作り

趣味を持たない人の現状

思いの外、趣味を持っていない人は大勢います。

余暇にゴロゴロしているのが気持ちよくてしょうがないという人はそれでいいと思いますが、趣味を持っていないことが原因で、いろんな問題が起きたり、日々の生活の満足感が低かったりする話を見聞きします。

 

例えばサラリーマンであれば定年が近いとか、リタイアして次の生活を始めている人たちもいます。

夢中で仕事をしていれば良かったという生活とは変わってくるわけで、「何か趣味を持たなきゃいけない」「何かいい趣味がないだろうか」と慌てて探している人も実は結構いるらしいんです。

 

いい趣味も悪い趣味もないですから、熱中できることであれば何でもいいというのが答えなんですが、そもそも何をしていいか分からない人に、「何でもいいんですよ」という答えは何の役にもたちません。

 

趣味を持たないと、健康面や精神面で影響が出ることは容易に想像ができます。

趣味に忙しい人は、1日中テレビを見ている人よりは健康だろうし、頭を使っているので歳を取ってもしっかりしている人が多いです。

他の人と関わるような趣味を持っている人は、人と人とのつながりを体感しているはずです。

これらは非常に大事です。

 

何より大きいのは、日常生活の中でどれだけ充実感を味わっているかです。

多くの人はサラリーマンですから、仕事を引退すると、ぽっかりと時間が空いてしまい、仕事で得ていたほどの充実感を味わえるものがなかなか見つからないという状況になっているのではないでしょうか。

だから、趣味探しの相談とか講座が流行ったりするんです。

 

良く知られた話ですが、人が人生の終わりに差し掛かった時に「何であれをやらなかったんだろう」という「行動しなかったことによる後悔」が最後まで残るといいます。

サラリーマンとしての仕事を引退した後も、まだまだ人生は長いですから、やれることはたくさんあります。

でも同時に、体感時間はどんどん短くなっているはずです。

若い時と違って、本当に1年があっという間に過ぎてしまいます。

会話をしていて「ついこの前」のつもりで話題にしたことが10年以上前の出来事だったりします。

そういう意味で、じっくりと腰を据えて準備をしてからやろうなんていう時間はありません。

「そのうちやろう」とか、「時間ができたらやろう」なんて思っていると、何もしないまま間違いなく歳だけ取っていくことになります。

ありきたりの趣味に対する抵抗感

「ありきたりの趣味じゃやる気になれない」という人は多いと思います。

「大人向けの塗り絵を始めましょう」と言われても、「どうせやるならもっと歳相応の立派なことをやりたい」という高望みの感覚があるんじゃないでしょうか。

 

そんな人にお勧めするのは、私が普段からやっている映画製作の趣味なんです。

「映画」というのはちょっと大げさで、「動画」です。

それにストーリー性があったり、ちゃんと内容の構成を考えられたものを、私は「映画」と言ってしまいます。

 

「映画製作をして自己表現をしましょう」なんて言い方をすると、またこれも大げさなんです。

表現するほどの自分を自覚している人は少ないでしょう。

もっとこじんまりと、思いついた小話を人に聞かせるぐらいの感覚で映画を作ればいいんです。

 

私は書籍やワークショップなどでも再三言っていますが、「映画作り」は非常にハードルが高いものだと勘違いされがちです。

確かに「映画づくり」という趣味には色々な技術が必要です。

でも、「映画作りの1から10まで全部の技術を自分が身につけないといけない」と思わなくていいんです。

 

「カメラを使って撮影する楽しさを味わいたい」という人は撮影に特化して、「物語を作る」前段階や「撮ってきた映像を編集する工程」を誰か得意な人にお願いすることができます。

中には「映像の編集が面白いから好き」という人も、「物語を作ることが楽しい」という人もいるんです。

こういう仲間を集めて共同で作業をすれば、個々では味わえなかった楽しみを味わうことができます。

映画づくりに向かない人

「映画づくりに向かない人」ももちろんいます。

例えば、「もう歳だから新しいことはできない」とすぐに言う人がいます。

実際は、

  • 本当にできないと思っている人
  • 「そんなことないですよ」と言って欲しくて言う人

がいると思うんですが、基本的には「自分には無理」と言う人は、申し訳ないですけども、本当に無理だと思います。

要はやる気の問題ですから。

 

それから、映画作りに限ったことではありませんが、「何でも他人のせいにする批判ばかりの人」。

そういう要素は誰でもあるとは思いますが、度が過ぎる人は映画作りには向きません。

「うまくいかない理由」を人のせいにして、解決策を考えず、人の悪口を言って溜飲を下げているような人は、決定的に「ものづくり」には向かないんです。

なぜかというと、「ものづくり」は「問題解決の行動」だからです。

 

不平不満だけ言っていても、ものは完成しませんから、満足感も味わえません。

オススメの映画作りの始め方

実際に、映画作りを始めてみようかなと思った人は、基礎から勉強して、しっかりとした機材を揃えて、その使い方を勉強してから、なんてことはしない方がいいです。

そんな時間はもったいない。

 

お手元にあるスマホだけで始められることから始めましょう。

ポイントは「高望み」したくなる気持ちをぐっとこらえて、小さな成功体験を積み重ねることです。

 

オススメの一つは、例えば「神社紹介ビデオ」です。

普段散歩しているコースの近くに、神社がいくつかありませんか?

初詣の時に人が集まるような立派な神社だけではなくて、祠のような小さなものも含めるとかなりたくさんあると思います。

その神社に行って、スマホで外観・鳥居・狛犬・神社の由来の看板などを機械的に撮って、シンプルな1分とか2分の動画を作ると、結構楽しいし、数を作りたくなると思います。

これは、私も今から始めたいと思っているくらいで、全国の仲間と動画を作って集めると、資料映像としてもかなり面白いんじゃないかと思っています。

 

映画というと、物語を考えてドラマを作らなきゃいけないと思い込んでいる人がいますが、ドキュメンタリーも素晴らしい分野です。

私もそうなんですが、若い頃はドキュメンタリー映画がちっとも面白くなかったんです。

ところが、ある程度、歳をとってくると、ドキュメンタリーの面白さが分るようになってくるはずです。

ドキュメンタリーは映像もシンプルで、見映え良くするセンスは無くても作れます。

「分かりやすく、伝わりやすい作りにする」というのはセンスじゃなくて理屈ですから、どんな人でも練習すれば機械的にできるようになります。

観客は下手なドラマより喜んで見てくれますから、ドキュメンタリーは、作る甲斐もあると思います。

知り合いに趣味を紹介してもらうようなドキュメンタリーも楽しそうです。

メダカを飼っている趣味の人がいれば、そのメダカを見せてもらって、いろいろ解説してもらったり、どういうところが難しいとか、魅力はどこにあるんだということを語ってもらえれば、十分に魅力的なドキュメンタリー映画ができます。

 

もちろん「こういう構成にした方がいい」とか、「こういう映像を使った方がいい」というコツはあります。

それが身に付いていない一作目から素晴らしいものができないかもしれないですけれども、「じっくり勉強してから作る」よりも、作ってみてから「これが足りなかったね」とか、「こうした方がもっと良くなるね」と体感することが有効かと思います。

 

映画作りには、いろんなスキルが必要ですが、やっているとそれが勝手に身に付きます。

例えば、「どういう構成にしようかな」と考えたりとか、「こっちから撮ると見やすい映像になる」とか、「できるだけ近くから撮った方が声が聞こえやすい」などというようなノウハウは体験から身に付けたほうが良いようです。

 

これが身に付いてくると、一日中テレビを見て過ごすというような、典型的な受け身で流されるだけの人生とは違う、楽しい時間の過ごし方が出来ます。

そして、映画作りを始めると、自分の身の回りに面白い題材が転がっていることに次々と気付くんですよね。

要は楽しめた人が勝ちですから。

 

繰り返しになりますが、じっくり準備する時間はあんまりないです。

いずれやろうと思っていたら、すぐに時間が経ってしまいます。

どんどん自分の頭も働かなくなってくるし、動くのが億劫になってくれば、なかなか活動もできなくなる。

周りの人たちも同年代であれば条件は同じです。

協力者も集めにくくなる。

だから、できるだけ早く、今日にでも動き始めることをお勧めします。

 

スポーツだとか山登りのような趣味だと、すぐに始めるとケガや事故の危険があります。

だから、じっくりと知識を蓄えたりとか、体を作るトレーニングが必要ですが、映画作りに関しては、少なくともそういう危険は何もないんです。

そして昔と違って、「下手な撮影ばかりしてフィルム代が無駄になった」ということもないんです。

どれだけ撮影しようが、そこにお金は掛かりませんから、すぐに始めてしまって、どんどん失敗することが上達の早道です。

 

もし、興味がおありでしたら、私が主宰するDIY映画倶楽部という愛好会への入部をご検討ください。

主にオンラインによる情報交換を中心に活動しています。

参考になれば幸いです。

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創作活動としての映画製作は最高に楽しいものです。

昔はネックだった撮影・編集環境も、現代では簡単に手に入ります。スマホをお持ちの時点で最低限の環境はすでに揃っているとも言えます。

  • 趣味がない人。新しい趣味で楽しみたい人
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にとっては最適の趣味であることに間違いありません。

 

ただ、実際の映画製作には多くの工程があり、全てのノウハウを一人で身に付けて実践しようとすると大きな労力と長い時間が必要になります。

 

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