小説を書く人のAI活用術・AIとの対話で物語のアイデアが広がる(書籍レビュー)
具体的にどうやってAIを道具として使うかが分かる実用書
新しい技術であるAIの進歩が止まりません。
「このままでは仕事は全てAIに奪われる」といったネガティブな意見を持つ人や、「創作活動にAIは向かないだろう」と考える人もいます。
逆に、「AIを使えば誰でもごく簡単に凄いことが出来る」と勘違いする人もいます。
現時点での結論を言えば、「AIは便利な道具の一つ」ということです。
特に物語の創作活動においては、アイデア出しの補佐役としてAIを活用すると、とても頼りになる「相棒」として活躍します。
ただ、実際に「どうやってAIを使って物語を作るの?」という具体的なやり方、実例を明かした指南書は、まだ多くはありません。
本書はその数少ない書籍です。
ストーリーデザイナーの今井昭彦氏、小説家の山川健一氏、葦沢かもめ氏による共著で、お三方がご自身のAI活用の実例を明かしながら、具体的に解説されています。
電子書籍版、ペーパーバック版の2種類があります。
対談等、読み物としても充実していますので、ペーパーバック版がお勧めかもしれません。
昔の文豪のように、机の前で腕を組んで天啓を待つような物語創作のスタイルを追い求めても、恐らく一歩も前には進めません。本書を活用して、まずは作家の仲間入りを果たしてください。
(以下、アマゾン紹介文から)
ChatGPTをはじめとする生成AIの普及に伴い、プロ作家たちもストーリーづくりやアイデア出しに生成AIを活用しはじめています。本書では、プロ作家とストーリーデザイナーが、生成AIを活用して物語のアイデアの幅を広げ、魅力的な小説を書くコツを解説します。生成AIと対話する具体的な手順やAIへの指示文(プロンプト)、プロ作家が考えるAI時代の小説のあり方、AIを使って小説を執筆する際の法的な注意点など、AIを活用して小説を書くときに必要な知識がこの1冊でわかります。