VX2100復活作戦

新しく購入したVX2100というのは群を抜いて暗さに強い特徴もありました。大分、陽がかげってきてからも、感度を上げるとかなり自然な雰囲気で昼間のシーンとして撮影できるし、照明を使った夜間や洞窟探検のシーンでも重宝しました。このカメラはDVテープに録画するタイプなので、もう時代遅れなのですが、それでも小さな映像制作会社などでは、活躍しているそうです。結婚式や披露宴の暗いシーンの撮影が、新しいタイプのカメラよりきれいに撮影できるからです。

しかし、このカメラも段々と痛んできました。ハイビジョンの画質が標準の今、DVテープで撮影するタイプのカメラの画質は、大雑把にいうと密度が半分です。その画質もさることながら、テープ方式のカメラは、物理的にヘッドをテープが擦りながら録画するので、ホコリに弱く、すぐに映像ノイズが出てしまいます。野外での撮影中、テープ交換をするときなど、どうしても目に見えないゴミが入りがちです。テープ自身からも剥がれ落ちる粉が出ます。業務用で使っている場合なら、定期的にオーバーホールに出しますが、金額もかさみます。何より、撮影中、ノイズが入ったかどうか確認が出来ないので、非常に不安なのです。

そして1年ほど前に、業務用の新しいカメラを購入しました。業務用と言っても入門機として評価されているようなシンプルな機種で、値段も前述の民生機VX2100の半分です。画質は標準的なハイビジョン、SDカードに録画するタイプです。これでもう、テープ録画時のノイズを心配する必要もなく、これから使っていけば間違いなく活躍しそうです。しかし、やはり想像通り、暗い場面の撮影はVX2100には全くかないません。VX2100も壊れている訳ではないので、何とか活用できないものかなあ、と思っていました。

ふと思い付いて、外付けの録画装置と組み合わせて使えないか、と調べたところ、アナログ映像をデジタル映像としてSDカードに録画する装置なら手頃な物がありました。VX2100にはアナログ出力端子も付いているので、外付け録画装置をバッテリーで駆動するように改造すれば、VX2100のレンズを通した映像を、SDカードに記録できそうです。実験がうまくいけば、VX2100も現役復帰出きると思います。実験結果はまたレビューの形で行いたいと思います。

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